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#027 DIY第2弾!自分好みの最強のリモート環境をDIYしてみた

私はDIYをしているのが1番幸せです。特に木工。「部屋にぴったり合う」「欲しい機能をお好みで実現できる」「達成感がある」というのが嬉しいところですね。部屋全体がすっきりするのもとても良いです。

今回は、リモートの作業スペースをアレンジしました。コロナの影響で自宅で作業する機会が増えてきており、ソフトウェアエンジニアとして自宅の作業環境を最適化したいと常々思っていました


BEFORE



元々はこんな感じでした。27インチのモニターが3台あって、そこそこスッキリしているように見えますが、そして今見るとまあまあ良いのですが、やはりデスクの幅が1200mmと窮屈感がありました

私の場合、仕事用のPCと個人所有のPC(2台)があり、ケーブル類を抜いたり入れたりするのが大変億劫で、モニターを3台購入しています。このこと自体は大変満足しており、減らすつもりはないのですが、やはりモニターが3台あると圧迫感があります

また、Bluetoothのキーボードを私用のものと会社用のもの2台あるのですが、キーボード+トラックパッドを2セット並べると、流石に狭くなってしまいます。

我が家のうさぎもテーブルの上が大好きで、いよいよ残っているスペースがなくなってしまいます。

「リモート環境に不満」というほどではないのですが、もう少し快適にしたいな〜とは思っていました。

今回のDIYコンセプト


そこで、今回のコンセプトは、

  • 27インチのモニターが3台スッキリ見えること

  • ケーブル類が綺麗にまとまっていること(見えないこと)

  • プライベートスペースとなる仕切りがあること

  • 広々としたテーブルで心のゆとりがある状態で作業できること

  • 有孔ボードを活用した壁掛けの収納スペースで部屋をアレンジ

としました。

コンセプト的なものを設計図にしています

設計図を書いていると、ディスプレイを壁掛けにするなら、上の方に収納棚を追加してみても面白いかも・・・?と妄想が膨らみ、この後どんどん更新されました。設計図考えている瞬間が1番楽しいですね・・・

最終的にはこんな感じで、

  • ラブリコの支柱を6本、600mm間隔で立てる

  • 右半分はディスプレイ+ワークスペース

  • ディスプレイの裏側にコード収納棚を作成してスッキリ収納する

  • 左半分が有孔ボードを活用した趣味のための展示/収納スペース

  • 上側は3500mm幅で一直線の棚板をつける

というふうな計画をたてました。実際の出来上がりはまた少し変わってくるのですが・・・。


パーツ紹介


ITEM⓪:ラブリコの支柱×6本


できるなら直接壁にネジを突っ込みたいです。ディスプレイアームとかもコンクリの壁に直接穴を開けて固定できればどんなにスッキリとした見た目になるでしょう・・・。しかし、やはり壁に穴を開ける前提でもろもろDIYするのは気が引けます。実際のところどうなんでしょうね。パテとかで埋めておけば許されるものなのでしょうか。

という状況で大活躍するのがラブリコです。最初は職場の人がおすすめしてくれたので導入したのですが、便利だったのでどんどん我が家では増えていきます。

60cm感覚でラブリコを立てているところです。ここから今回のDIYがスタートします。

今回のを入れると、我が家ではラブリコ(もしくはディアウォール)の支柱が合計14本立っています。ラブリコさえ立てて仕舞えば、その後のDIYの幅がかなり広がります。テレビの壁掛けとかは特にラブリコがおすすめです。

ラブリコの注意点は、耐荷重です。最もポピュラーな2×4木材に対応のアジャスターの場合、1本あたり20kg(棚板などを含めて)です。重めの電化製品や本棚を作る場合は、耐荷重的に大丈夫そうか検証してからDIYを進めるのが良いと思います。耐荷重を超えて使用すると、事故の原因にもなりますし、「なんか倒れそうで不安」という状態の家具と過ごすことになるのであまり愉快ではありません。



ITEM①:カナデモノのテーブルに一目惚れ


テーブルは天板をホームセンターで購入して脚を自分で取り付けることもできるのですが、instagramでカナデモノという会社の投稿に一目惚れしました。見つけた次の日に原宿の展示会場に直行。実物をみて、木の色やサイズを選んできました。

いや、めっちゃかっこいいですこのテーブル。表面の艶とか佇まいとかがニトリ/IKEAの領域をはるかに超えています。

よくよく考えてみるとテーブルはDIYでもなんでもなく、「既製品を買った」というだけですので記事のテーマからは逸れますが・・・ここのテーブル含めた家具はとてもおしゃれでリーズナブルでした。店員さんの接客もとても良かったです。来店してその場でテーブルをオンライン注文しました

代々木にあるカナデモノ。普段は来店予約が必要ですが、GW期間中は開放していました。オープンと同時に家族で来店。天板の木の種類も実物を見て印象かなり変わりました。

ちなみに、ラバーウッドのブラウンを注文しました。天板のサイズは指定できる嬉しい設定でした。天板サイズは幅180cmの奥行き80cmとフルフルで頼んでみました。かなり大きいです。ちなみに今現在のテーブルは120cm×70cmなので一回り違うサイズになります。180cmはかなり大きく、対面で座るようにすれば4人作業できるくらいの広さです。ちなみにラバーウッドのブラウンは一目惚れしたinstagramの投稿と同じ設定にしています。高さはどちらも70cmです。

ラバーウッドのテーブル。足の形はTrapezoid(=台形)を選択しました。
180cmと大きめの天板に対しても安定性を担保しつつ、
斜めに足が降りていることで空間の圧迫感を和らげている印象がありました。


到着時の様子。かなり重かったです。木目はとても綺麗で感動しました!
組み立てた後の様子です


ITEM②:壁掛けのモニターアーム

この壁掛けのモニターアームというのが今回の肝でした。要は、机に設置するタイプのモニターアームを使用すると、「机が狭くなる」+「モニターと目の距離が近くなるので圧迫感がある」のです。壁掛けにしてしまえば、それらの問題は解消されます。

今までは、Eonoのモニターアームグリーンハウスのガス式モニターアームを使用していました。気に入ってはいたのですが、一旦外してみることにしました。採用したのは、サンワダイレクトの壁設置型のモニターアーム。これがかなり良いんですね。2関節あるので設置してからの細かな調節も効きます。

実際に設置してみた直後の見え方

この壁掛けのモニターアームを3個購入しました。壁はコンクリートなので穴を開けるのは憚られましたが、ちゃんと厚みのある木材を支柱として建てることで壁掛けを実現しました。これはかなり良かったと思います。27インチのモニターが3台ありますが、全然圧迫感はないです。テーブルは入れ替え前の120cmの方のですが、以前と比べてかなりスッキリしています。

私の中で、ディスプレイの固定方法の序列は完全にこうなりました。設置が許せば、時代は完全に壁掛けのモニターアームです。

壁掛けのモニターアーム>テーブル取り付け型のモニターアーム>>モニター付属の足を使用して立てる


ITEM③:パーテーション


パーテーション(仕切り)は、リモート環境において結構重要だと思っていました。日経でも紹介されていますが、小さくても良いので自分だけの空間が欲しいな〜と願っていました。「ヌック」と名前が付いていたり、「ヌック」の需要が増えているというのはこの記事で知りました。私の場合は階段裏みたいな間取りはないので、「パーテーションで区切る」という方法で工夫しようと考えました。

パーテーションは選定に3日くらいかかりました。ニトリもIKEAも良さそうなものがたくさんあり、非常に悩みました。

最初はこんな感じで固定型のパーテーション+収納スペースで作業スペースを秘匿化しようと思ったのですが、部屋全体がちょっと狭く感じてしまわないかが心配でした。常にパーテーションが欲しいわけではなく、リモート作業時のみ使いたいイメージでした。

ベルメゾンのオープンラック

最終的には、Amazonで萩原のパーテーションを購入。色合いが白で可愛かったのと、折りたたんで収納できるところが決め手でした。広げてみるとわかるのですが、結構パーソナルスペースが出来上がるのでとてもおすすめです。また、4連パターン(40cm×4枚)と3連パターン(40cm×3枚)が選べたのですが、4連あった方がパーソナルスペース感は増してとてもグッドです。

よくよく考えてみたら、このパーテーションも既製品を購入しただけなのでDIYでは全然ありませんが、細かいことは気にしないようにします。しかし、このパーテーションはDIY的な目線で考えると、

  • 400mm×1500mm×20mmの木材(おそらく桐)を4枚購入+輸送

  • 通気性を担保するための窓加工(斜めに切り抜き加工×84箇所)

  • 足の加工、下半分の平面切り抜き加工

  • 白色に着色

  • 蝶番×8個取り付け

などと現在の私のDIYレベルと確保できる時間的に3週間くらいかかりそうな代物だと思われるので、やはり既製品を買って正解でした(なんじゃそりゃ)。斜めの切り抜き加工はDIY設備的にそもそもウチではできないですね。ジグゾーを巧みに使えばできるのかな・・・?いつか挑戦はしてみたいですですね。


ITEM④:天井付近の3500mmの棚板

棚板は構造的にはシンプルなので30分ほどで組み立てはできるのですが、着色には少し拘りました。そしてこの棚板に関して実は残念なDIYポイントがいくつかあります。

着色は、和信ペイントの水性ニスのケヤキを2度塗りしています。水性なので1時間ほどで乾くので作業が滞ることなく素敵な色合いになります。水性なので1~2年で色褪せてしまうのではないかと心配ですが、また塗り直せば良いのです。

手抜きポイントは2つあるんですね。

手抜きポイントの1つ目

まずは真ん中の赤い矩形ですね。今回、1×10材の6F(=1820mm)を2枚購入して部屋の幅(=約3500mm)に合わせてカットしているのですが、棚板同士を接合する際に金具を使用しています金具を使用していることで下から見るとダサいです。一応、茶色に着色するスプレーを使用したのですが、ダサいですね。「ダボで接合した方が良かったんじゃない?」という声が聞こえてきそうな気がします。その通りなんですね。ダボ接合をすれば良かったのですが、完成速度を優先させた結果、このような雑な仕上がりとなってしまいました。

手抜きポイントの2つ目

左側の矩形ですね。この金具、頼りないやつなんです。前回のDIYの時に使わなかったあまりの金具を活用しているんですね。今回みたいな片接合の棚板の場合、棚板に対して最低でも7割ほどの長さの金具を使用するのが1番安定すると思うのですが、今回は手抜きで短めの金具にしています。

それなりに厚みのある金具なのでよっぽど荷重かけない限り折れることはないと思うのですが、この3500mmの棚板は小物と数冊の書籍以外は安全を見て物を置かないようが良いですね。一面本棚にしたい場合は、もっと頑丈な金具と交換して使うのが良いでしょう。例えば下の画像のようなトライアングル式だと耐荷重もグッと増えます。

シェルフブラケット, カナデモノ



ITEM⑤:壁一面の有孔ボード



有孔ボードは憧れでした。生活スタイルや趣味は日々変わっていくので、DIYもそうした動的な変化に対応できる余力は残しておいた方が良いと思っています。そういう意味で、有孔ボードは手間をあまりかけずに変化に対応できる柔軟性もあります。そして何よりかっこいい。

  • 写真を飾る

  • 雑誌や書籍をディスプレイする

  • カバンを掛ける

  • ヘッドホンや時計を掛ける

  • 植物を飾る

などができるので、割と楽しみです。今はまだ何も飾っていませんが。あとは、有孔ボードのスペースが足りなくなってきたらもう一枚用意するのも良いかな〜と思っています。

今回の有孔ボードの素材はシナベニア材4.0mmで、着色しなくても美しい見た目でした。寸法は3F×6F(910mm×1820mm)。値段は4000円ほどとリーズナブルでした。カットせずにそのまま取り付けています。

シナベニア材は私の推し木材で、他のDIYでも使っていて木材の色合いがとても好きです。このシナベニアの有孔ボードはビバホームの大型店舗で発見して購入しました。大きめサイズの有孔ボードは、大型のホームセンターとかでも1~2種類しか置いていないことがあり、このシナベニア材にたどり着くまで結構店舗回りました。今考えると苦労したポイントですね。


ITEM⑥:コード収納スペース


これは地味で目立たないところなので手抜きもしていますが、ディスプレイの真裏に電源コード類を収納する小さめの棚があります。裏に回ってみるとかなりごちゃついているのですが、ちょうどディスプレイの真裏になっているため目立ちません。コード類はこの辺りで完結するようにしています。

地味にとても良かったアイテムが、このネジ固定できる電源タップです。

ネジで簡単に固定できるのでDIY向けの電源タップです。しかも10口もあるのでこれ1台でディスプレイやサーバーへの電源供給は事足ります。もちろん全体で1500Wを超えないように注意が必要です。


AFTER




DIYあとがき


今回は、いろいろな発見がありました。


目の高さとディスプレイの位置(ユーザビリティ)


ディスプレイの高さは出戻りが発生しました。。最初座った時の目線の高さ(125cmくらい)を測定して、その高さにディスプレイ中央がくるように取り付けたのですが、「首が疲れる」ことに気づきました。自分が少し猫背なのが原因なのかもしれませんが、ディスプレイを見る時に気持ち下側を覗くように見ていたことがわかったのです。そこで自分の目線の高さから20cmほどディスプレイを下げてみたところ、良い感じの快適な高さとなりました。

パソコンを使う時の正しい姿勢, NEC


クイック&ダーティ

今回は、「GW中に仕上げる」というミッションがありました。作業時間的には合計で7日くらいありましたが、子育て中の身でもあったので1日あたり1~2時間ほどしかありませんでした。また、GWなので全くDIYしない日も何日かあり、「進められる日に一気に進めてしまう」スタイルで頑張りました。

DIYはこだわり出すと無限に時間がかかってしまうのですが、今回は寸法の許容誤差を5mmまではOKとしていました。かなり大雑把な寸法です。具体的には、5mm許容だと「大体78cmね。」みたいな形でメジャーのmmの数値を見ずに進められるのでスムーズに作業が進みます。

ここを誤差許容を1mmとすると、多分GW中には終わらなかったでしょう。とはいえ、手直しできるところは後で手直ししていくある意味アジャイル的な感じで今後も進めていけたらと思います。有孔ボードの部分は現時点でまだ何もできていないというのもありますので。


コンセプトを絞る

・ラブリコの支柱を6本、600mm間隔で立てる
・右半分はディスプレイ+ワークスペース
・ディスプレイの裏側にコード収納棚を作成してスッキリ収納する
・左半分が有孔ボードを活用した趣味のための展示/収納スペース
・上側は3500mm幅で一直線の棚板をつける

DIYの良いところは、途中中断、再開ができるところだと思います。今回は上の6項目にこだわって作りましたが、まだまだ空間を上手に活用するアイデアは出てくると思います。例えばうさぎのための遊び空間や、子どものためのお絵かきスペース増築など。将来的にもっと追加したい項目が出てきた場合は、今回のDIYをアップデートする形で対応したいと思います。


全体を通しての感想

部屋がスッキリしたのと、おおよそイメージしていた通りの出来になってくれたので、達成感でいっぱいです。怪我もなく、部屋も汚さず、近所に迷惑もあまりかけず、本当に7日間よくやったと思います。

楽しかったですね、DIY。GWはDIYというのが私の定番になりそうです。

おしまい。

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