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キレイゴトでメシを喰う【きまぐれエッセイ】

「キレイゴトじゃあメシ喰えないよ」
「キレイゴトだけいってちゃあ世の中渡れないよ」

そんな言葉、誰でも一度は耳にしたことがあるはず。
成功した人や、それなりの財を築いた人ほど、こんな風に言うんだよね。

でも、本当にキレイゴトでメシを喰うのは無理なのかな?
世の中、そんなにキレイゴトだけでは渡れないのかな?
よくよく考えてみると、「キレイゴトでメシ喰えよ」と教える人って、本当にいないよね。なんでだろう?
『人が好い』っていうのがバカアホマヌケの代名詞みたいになっちゃったからかもね。信じられないよね。人も信じられない、自分も信じられない、そしてコトバすら信じられない世の中になっちゃった。

困難に出会うと「ウソ!?」「信じられない」って言葉が出てくる。
逆に、幸運に出会っても同じ言葉。「ウソ!?」「信じられない」。なんか変だよね。『ほんとう』っていうコトバが、全然出てこない。
こんなおかしな世の中だから、『オンリーワン』とか『本物商品』とか言えば言うほど、うそ臭くなっちゃうんだよね。

最近では「これこそ真の真理だ!」とか叫ぶカルト教団まで出てきた。まるで「頭痛が痛い」って言ってるみたい。なまぐさ坊主の方がまだかわいげがあるかも。

国を治めるときは正しいやり方、戦争するときは奇策を用いるって言うけど、ほんとはそんな大げさなことをしなくても、あるがままに任せることが大切なんだよね。でも、このまともじゃない世の中であるがままに任せておくと、国が乱れちゃう。だから禁止令を発するしかないんだよね。

兵法を経営に応用できると思いこんでいる人がいる。
自分の利益のために客を騙すためのマーケティングがある。
そんな経営者は社員に奇策を用いるだろうし、そんなマーケティングは消費者を欺き小バカにしているだけだよね。
キレイゴトでない経営、キレイゴトでないマーケティングってこと。

無名の詩人の詩

「おまいはお人好しだなあ」
「キレイゴトばかり言っているなあ」
「世の中そんな甘くないよ」

そうやって鼻で笑われ続けて半世紀。そんな無名の詩人が詠います。
キレイゴト人生。きいてください。

キレイなシゴトでメシを喰う。
お金もキレイに使います。
ご飯もキレイに食べました。
キレイなコトバを使います。
ココロもカラダもキレイです。

常識身につけ社会人。
身につく目につく鼻につく。
礼儀を知ったる社会人。

人に迷惑かけたれば
すぐにあやまれ謝罪人。
とにかくなんでもすみません。

すみませんで済むならば
警察いらない社会です。
声掛け合って築こうよ。
あかるい社会を築こうよ。

アイ、すんませーん。

なめとんか。
なめてます。
人生なめたら甘かった。
なめても安全人生設計。

そんなあなたをユルシマス。
ユルサレマシテおめでとう。
ユルサレマシタありがとう。

そんなあなたはデクノボー。
こんなあたしもデクノボー。

#川越つばさの気まぐれエッセイ #創作大賞2024 #エッセイ部門 #エッセイ

常日頃から並々ならぬお心遣いをいただき感謝いたします。これからも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。