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とろろ蕎麦トリップ【食べログに遺された生の記録・マガジン】

2009年12月31日(木曜日)訪問

群馬県の猿ヶ京温泉に行った帰り立ち寄りました。
幼い頃、あたしが育った田舎の農家のような雰囲気で、時間がとてもゆっくりと過ぎていくのがわかります。
店員さんは若い女性でしたが、所作がとてもよくこなれていて、とても好感が持てました。

このような善い雰囲気のお店に、野暮な店員がいたらすぐに逃げ出したくなりますが、さすが店主の経営スタイルが末端までに浸透していると思えるような接客です。声をはりあげるだけの御座形、等閑な接客ではなく、心がこもっていました。このような静謐で上品な空間で食べる料理はなんでも旨いのです。

とろろそばを注文しました。

まず、とろろとそばの絶妙なバランスに感動しました。

次に、このとろろそばを、そっくりそのまま工事現場の飯場に持っていって食べてみたらどうなるのかを想像してみました。泥と、コンクリのにおいがする、埃っぽい飯場です。コンパネで拵えた飯台でとろろそばを食べるイメージをしてみました。

想像の世界でも確かにこのとろろそばは旨かった。

ツルハシを持つ手にますますチカラが漲るようなそんなとろろそばを美味しくいただきました。

つかもと@東松山市



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