【初出版『最強の法則』100plus】vol.133:編集者を“共犯”にする方法
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vol.130から「1億総出版時代」を生き残るための戦略をお話しています。
第一に考えることは、継続して何冊も出し続けること。
そして、売れ続けることです。
その際の具体的な戦術として、下記の3つを考える必要があると述べました。
・企画
・出版社へのアプローチ
・宣伝プロモーション
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今回は、企画書を出版社に送ったあとの対処法を見ていきます。
そもそも企画書が届いたのか。
見た編集者はどう思ったのか。
あなたはとても気になっていると思います。
「電話しようかな…」
「メールフォームに連絡してみようかな…」
やきもきする方は多いでしょう。
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しかし、焦ってはいけません。
あなたの企画書をどう扱うかは、編集者のタイプによります。
あるいは、社内体制によります。
問い合わせするな、とは言いませんが、1カ月ぐらいは余裕を見ておきましょう。
(なかには問い合わせには一切応じないとする出版社もありますので、ご注意を)
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見て直感的に「この企画はいけそうだ」と思ったら、
すぐに連絡してくる編集者もいるでしょう。
なかには、類書の売れ行きを調べたり、
編集長などの上司に意見を求める編集者もいるかもしれません。
そして、行けそうだと思ったら、あなたに連絡してくる。
そんな慎重な編集者もいるでしょう。
いずれにしても、あなたの企画を担当の編集者がいいと思っても、
その先には企画会議などの社内手続きが待っています。
以前も書いたように、企画がとおるまでに、
販売部との合同会議、役員会議など二重三重のハードルがあるケースは珍しくありません。
編集者はあなたの代理人として、その現場にプレゼンする必要があるのです。
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ですから、
出版社に連絡する前にあなたのやるべきことは、
「想定問答集」を作っておくことです。
編集者が他の部署や上司に攻められそうな部分を潰しておくのです。
新人の著者は既刊の販売実績がありませんから、厳しく査定される傾向にあります。
「そもそも、この企画のどこがおもしろいのか?」
「この本を売る価値はなにか?」
「読者ターゲットはどのくらいいるのか?」
「類書の売れ行きはどうか?」
「SNSのフォロワー数が少ないのでないか?」
「独自性はどこにあるのか?」
「独自理論のなかにエビデンスはあるのか?」
などなど。
「本当に売れるのか?」を軸に、徹底的に検証されます。
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編集者も当然攻めてくる箇所を予想はしていますが、
著者のあなたに聞かないとわからないことも少なくありません。
その疑問に対して「こう答えればよい」「この点に関しては、こうだ」という資料を作っておくのです。
そうすれば、編集者の負担はかなり少なくなります。
編集者も、あなたの準備の良さに信頼感を増します。
「この企画は絶対に通します!」と熱意を持ってくれるでしょう。
悪い言い方をすれば、編集者と”共犯”関係になることができるのです。
プレゼンの際にどの点に気を付けるか。
出版の企画会議もビジネスでの交渉も同じです。
相手の望むものを、望む形で出すことです。
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次回は、良い編集者の見分け方を考えてみましょう。
この記事を読んだあなたが、
たくさんの素晴らしい本にめぐり逢えますように!
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