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【初出版『最強の法則』100plus】vol.135:「本は著者が売るもの」って、正しいの?


vol.130から「1億総出版時代」を生き残るための戦略をお話しています。
第一に考えることは、継続して何冊も出し続けること。
そして、売れ続けることです。

その際の具体的な戦術として、下記の3つを考える必要があると述べました。
・企画
・出版社へのアプローチ
・宣伝プロモーション


今回からは、生き残るための宣伝プロモーション戦略・戦術を考えていきます。

「ビジネス書は著者が売るもの」
そんな言葉を聞いたことがありますか?

実はビジネス書、実用書の著者の方々や出版社からは
よく出てくる言葉です。
私も、口走ったことがあるかもしれません。


しかし、ですよ。
変じゃありませんか?

「一緒に売っていきましょう」
出版社が著者に対して、そう言うのはわかります。
しかし、
「ビジネス書は著者が売るもの」
この言葉が、出版社の責任放棄に聞こえるのは私だけでしょうか。


出版社が“投資”として書籍を出すことは、以前もご説明しました。
編集諸経費、印刷費、そして宣伝プロモーション費…。
これらの投資金額を抑えていきたいのが、出版社の本音です。

なかでもコスパがわかりにくい宣伝プロモーション費を極力削りたいのも、理解できます。
他の経費を削ることは、品質を落とすことに繋がるからです。
私も以前の職場で、管理職として削るほうの仕事をしていた時期がありました。
泣く泣く前年比で半額近くにせざるをえなかった時期もありました。


しかし、出版社側がその事情の上に胡坐をかいていては、今後は売れないでしょう。

著者の宣伝力、動員力を計算に入れることが悪いとは思いません。
とはいえ、著者に任せきりでは売れないに決まっています。
「著者も出版社も一丸となって売っていく」
それを前提で著者側も考えたいものです。


次回は、宣伝プロモーションの戦術を考える以前からやっておくべきことをお話します。
この記事を読んだあなたが、
たくさんの素晴らしい本にめぐり逢えますように。
そして、出版するチャンスを掴めることを心から願っています!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。