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【初出版『最強の法則』100plus】vol.134:編集者と合わないと思ったら…


vol.130から「1億総出版時代」を生き残るための戦略をお話しています。
第一に考えることは、継続して何冊も出し続けること。
そして、売れ続けることです。

その際の具体的な戦術として、下記の3つを考える必要があると述べました。
・企画
・出版社へのアプローチ
・宣伝プロモーション

vol.132から、出版社へのアプローチの際の、編集者との接し方を述べています。
前回は編集者とタッグを組んで、出版社の企画審査を通す方法をお話しました。
ここまで読んだあなたは、編集者を巻き込んで、自分の企画を通す準備をしているはずです。


そこで、様々なきっかけで少し立ち止まって考えることがあるかもしれません。
「この編集者に任せて大丈夫だろうか?」と。

複数回のやりとりを編集者とするなかで、あなたも編集者を評価する機会があるでしょう。
「編集の腕は確かそうだが、メールの返信が遅い」
「どうも会話がかみ合わないな。発売まで長期間、やっていけるかな…」
あなたの企画を採用して、一生懸命に社内の会議を通そうとする編集者の行動に感謝はしていますが、一方で複雑な感情を持っている人もいるかもしれません。


それは編集者も同じ想いかもしれません。
編集者も様々なタイプがいますし、得意・不得意分野もあります。
以前も書きましたが、お互いに人間です。
合う・合わないの相性はどうしてもあります。

そして、著者としてのその時期にふさわしい編集者というのも存在します。
初出版のとき。
2冊目以降。
大きな飛躍や方向転換を狙うとき。

初出版から何冊も同じ編集者という著者の方もいますが、
何冊かある著作がすべて違う出版社、違う編集者というケースもよくあります。


編集者の心理としては、
「新人著者を発掘すること」を至上の喜びにしている人もいます。
以前も書きましたが、編集者は見込みのある著者には2冊目、3冊目をお願いしたいと当然考えます。


そういう編集者の思惑が著者のあなたに幸いするかどうかは、はっきり言ってわかりません。
いっそ、別の編集者と組んだほうがいい作品ができるということもあり得ます。
ご自分のビジネスと同じで、パートナーとする編集者は、慎重に選んでいくべきでしょう。
長い著者人生を考えた場合、いま抱いている違和感を放っておくことは大きな損失です。

今の担当編集者と組んでいくのか。
意を決して、他の出版社に当たりなおすのか。
自分の感覚に従うべきだと思います。


次回は、宣伝プロモーションの戦術を考える前にやっておくべきことをお話します。
この記事を読んだあなたが、
たくさんの素晴らしい本にめぐり逢えますように。
そして、出版するチャンスを掴めることを心から願っています!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。