【初出版『最強の法則』100plus】vol.141:新聞掲載は大きなステータス
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「1億総出版時代」を著者として生き残る。
そのための宣伝プロモーション戦略、戦術をどうするのか。
前回から、一つ一つのメディア・SNSの特性を見ており、前回はテレビでした。
今回は新聞を取り上げます。
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結論から言えば、
新聞に記事として取り上げられることは、
著者のあなたにとって大きなステータスになります。
新聞の報道に批判はいろいろありますが、
それでもマスメディアの中では、もっとも文化的で信頼性が高いイメージがあるからです。
以前「社会の公器」と呼ばれた時期があったように、
正しいこと、価値のあることをきちんと報じているというイメージが強いのです。
宣伝広告やパブリシティ記事を出すにしても、
文言や内容の審査が厳しいうえに、掲載費も数十万円から数百万円までします。
出版社も「新聞に有料で広告を出す価値がある」と考える作品でなければ、広告は出しません。
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一方で、数字の面でいえば、新聞の宣伝媒体としての価値は下がっています。
紙の新聞を読んでいる人が減少の一途だからです。
公益財団法人新聞通信調査会(以下、新聞通信調査会)が2020年に行った「第13回メディアに関する全国世論調査」によると、
ここ10年ほどで新聞の購読率は約23%減少し、2020年では61.3%となっています。
つまり、全国の世帯の6割は新聞を「取っている」=配達してもらっているのです。
意外と高い数字かなと思いますが、実際に読んでいるとなると、その何割かになるでしょう。
しかも、2020年の新聞の発行部数は約3,500万部となり、
20年の間に2,000万部も減少しています。
年代別にみると、30代は約30%しか新聞を購読していない一方で、
60代以上は約80%が新聞を購読しています。
都道府県の中で普及度が高いのは、東北日本海側・北関東・中部・山陰地方です。
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文字を読むことに親しみがある、抵抗がないという意味では、
新聞の読者はもっとも書籍の読者に近い存在です。
地方在住のシニア層に向けた書籍は、宣伝効果がありそうだ――そんな分析が見てとれるのです。
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とはいえ、新聞もいろんな種類があります。
新聞に宣伝広告やパブリシティ記事を出す場合は、
費用対効果や読者層をしっかりと考える必要があります。
一般的には、ビジネス書や啓蒙書の宣伝にいいのは、
ビジネスマンや経営者の読者が多い日経や朝日。
ダイエットやレシピ集など庶民的な企画の本は読売がいいなどと言われてきました。
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よくあるのは、著者の出身地や縁がある土地の地方紙に広告を出して、
同時期に地元の書店さんに大量に置いてもらうという販促策です。
地方出身の著者に対して応援する気持ちが強い書店さんは、喜んで置いてくれますし、
新聞に宣伝を出すということが強力な後押しになります。
その作戦で火がついて、全国的に売れるようになった本というのは数多くあります。
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実際、数十万部、100万部クラスの超ベストセラーを狙うとなれば、
全国紙、地方紙ふくめあらゆる新聞に広告を出すことになります。
著者が出版社に対して「印税はいらないから、新聞広告の費用に充当してほしい」と要請したなどという話もたまに聞きます。
そういう意味では、新聞による宣伝は発火点にもなりますし、
広がった火をさらに広げることもできるということが言えるでしょう。
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次回は、雑誌系のメディアを取り上げます。
この記事を読んだあなたが、
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