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【初出版『最強の法則』100plus】☆☆☆☆☆vol.146:SNSは数を過大評価しない


「1億総出版時代」を生き残る。
そのための宣伝プロモーション戦略、戦術をどうするのか。
ここ数回、一つ一つのメディア・SNSの特性と利用法を見ています。
前回はSNSへの総体的な評価でした。
今回は著者SNSへの出版社側の見方を取り上げます。


結論から言えば、出版社は著者のSNSに期待しすぎです。
あるいはフォロワー数という数字のマジックに騙されています

以前この連載で、SNSのフォロワー数に基準を決めて、
その人の本を出版するかどうかを決定する出版社があると指摘しました。
Twitterで10万人のフォロワーがいないと、どんなに実績があっても出版はできない――単純に言えば、そういうことです。
いわば、足切りです。

そして、どの出版社でも著者が初出版の場合、
SNSのフォロワー数を重視する傾向
があります。
その著者の宣伝力、動員力があるかどうかの判断基準が、
フォロワーの数
なのです。

しかし、それは本当に正しいのでしょうか。
出版社からすれば、「フォロワーが10万人いて10%でも買ってくれれば、1万部売れる」そんな思惑なのでしょうが、そう簡単にはいきません。
はたして、SNSのフォロワーが、その著者の本を買ってくれるという保証があるのでしょうか?
それを言ったらキリがありませんが、数だけ見るのは危険なのです。

フォロワーがどのくらい、その著者のファンになっているのか。
どのくらい応援しようと思っているのか。
数だけではわかりません。

Twitterでいえば、「いいね」の数やリツイート数、コメントの中身まで分析してこそ、
そのSNSの真の価値がわかる
のです。
エンゲージメントを重視するのが最近の流れらしいですが、その辺は専門家に聞いてください。

逆に言えば、著者の方は出版するまでに自分のSNSを育てていく必要があるということです。
フォロワーさんとの間に信頼関係や親密度がないのに、
「私の本を買ってください」と言っても、誰も買ってくれませんよね。
出版までは半年~1年かかることが珍しくありません。
それまでに今から、自分にもっとも合ったSNSを見極めて、
そのアカウントとファンを育てていきましょう。


次回は、個別のSNSの活用法を、見ていきます。
この記事を読んだあなたが、
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