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【初出版『最強の法則』100】 vol.79:読者リストを大切に育てていく

前回は、読者に自分の商品やサービスを提供する手法として、「FFMB」という考え方を紹介しました。
FFMBは「フリーエンド・フロントエンド・ミドルエンド・バックエンド」の略称。
簡単に言えば、読者の興味を引きそうな、読者だけの特典をまず無料で提供し、お手頃価格の商品・サービス、中程度、本当に売りたい商品・サービスを購入してもらうように導いていく手法です。

最近では、これをさらに進化させた「5Kマーケティング」という手法も提唱されていますが、その説明は次回以降に譲ります。
今回は、無料特典を提供してから後の工程がどのように行われているか、実態を見ていきます。

無料の読者特典をゲットしてもらうためには、読者に次の作業をしてもらう必要があります(やったことのない方は、ご自分の好きな著者の方の書籍で試してください)。

・書籍に掲載されているQRコードを読み込み、登録フォームやLINE公式アカウントなどに登録してもらう。
・お名前、メアドなどの情報を入力して、送信してもらう。
・申し込みが完了したかどうか、確認してもらう。

これで、著者のあなたは読者の個人情報=リストを入手できるわけです。
私も何度も「読者リスト」を見ていますが、
そのたびに「これだけの読者が申し込んでくれたんだ!」と嬉しくなりますね。
リアルにお会いして、心からお礼を言いたくなります。

このリストをあなたが管理するのか、出版社が管理するのか。
そして、両者で共有するのか。

あらかじめ、編集者や出版社の担当者と決めておいたほうがいいでしょう。
そうでないと、この後の運用の際に、トラブルのもとになります。

無料特典に申し込んでもらったら、早急に特典を送ります。
最近ではLINE公式アカウントに登録してもらい、自動的に無料特典を送るシステムを採用するケースが増えていますね。登録すると秒速で特典が送られてきますので、読者側も安心です。
メルマガに登録してもらう場合も、メルマガスタンドを利用している方が多いでしょうから、すぐに配信されるはずです。
何か物品を送る場合は、漏れがないようにしたうえで、最速で送るようにしましょう。

勝負はこの後です。
無料特典を届けてから読者をどのように“育てて”、FFMBの工程を踏んでいってもらうのか。
本業ですでにやっている方は、もうやり方を熟知しているでしょうが、初めての場合は不安ですよね。
やはり、ここは専門家に依頼するのも手の一つです。

最近の傾向としては、無料特典の先の2番目の「F」の段階で、さらに無料の動画やPDFが用意されているケースが増えてきました。
合わせて、1000円から3000円のお手頃な価格のセミナーや出版記念講演会が用意されているケースも多いです。

ZoomやSNSの動画配信機能を駆使したオンラインでのセミナー受講は、当たり前になっています。
セミナーや講演会自体、立派なコンテンツになっており、1時間半から2時間と尺が長い。本の内容のさらに詳しい説明やそれ以外のお話も聞けますし、質問コーナーもあります。
お得以外の何物でもありません。

今の時期は知人の著者の方が相次いで出版しているので、
私も毎週のようにこうしたセミナーや講演会に参加しています。

ここまでは「FFMB」の「FF」まで来た段階。
次の「MB」に読者の方を進ませるには「商品・サービスの価格」というハードルがあります。
実際、FFMBの手法はあまりにも普及しすぎて、効果が薄れているという分析があります。
私も、送られてくるメルマガやLINEからの配信を全て読むのは到底無理な状態になっています(ごめんなさい…)。
それを超えてもらうためには、前述した「5Kマーケティング」という考え方と手法が編み出されています。
次回は概略を紹介しましょう。
ではでは!

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