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【初出版『最強の法則』100plus】vol.130 : 1冊だけで終わらせてはいけない!


今回から、何回かにわたり「1億総出版時代」の中で生き残っていく戦略を考えていきます。

誰もが出版するだけなら出版できる時代。
その中で、差別化するにはどうすればいいのか。
著者として一流になるにはどうすればいいのか。

それは、継続して何冊も出し続けること。
そして、売れ続けることです。


それに気づかされたのは、私にご相談していただける方のお話でした。
実は私への相談がもっとも多いのは、すでに1冊以上出版している方です。
出版の苦しみ、そして喜びを知っているだけに、その悩みは切実なのです。

「1冊出しても2冊目が書けない」
「2冊目以降のオファーが出版社からない」
「企画の路線を変更したい」
そのようなお悩みが驚くほど多いのです。


それは、昨夜の石川塾のオンライン会合でも感じました。
石川塾とは、石川和男さんが主宰するオンラインサロンです。
石川さんは、建設会社役員・税理士・大学講師・時間管理コンサルタント・セミナー講師と5つの仕事を掛け持つスーパーサラリーマン。
ご著書が21冊もあり、ベストセラーも6冊。
出版界ではもはや、ベストセラー作家です。

その石川さんの塾では、
出版を志す方やプレゼン技術を磨きたい方がたくさん集まっており、
日々交流と研鑽を重ねているのです。


昨夜、出版に関する質問が数多く出たのですが、印象的だったのは下記の質問でした。
「2冊目を出したいが、1冊目が売れなかったせいか、出版社からオファーがない」

それに対する石川さんの答えは、こうです。
・改めて、出版オーディション的なものをうけること。
・出版コンサルタントやエージェントに依頼する道もある。
・あるいは、自分で企画書を書いて、100社以上(!)回ること。
日本の出版社は約3000社ある。採用してくれるところがあるはず。
・その場合、類書を出している出版社を回るべし。類書への判断が早く、的確。

すべて大変有効なアドバイスです。


以前も書きましたが、
出版社はすでに著作を出している著者に関しては、
徹底的に既刊(すでに出している著作)の売上げを調べます。
自社の類書、他社の類書の売上げまで調べます。
売上げが悪ければ、そこで企画はボツにされる可能性が高い
です。

売上げのいい悪いの基準は各社で違いますが、実売率60%でギリギリ合格点。
できれば70%以上ほしい
というのが、出版社のホンネでしょう。

実際、私の担当したあるビジネス書作家は、
何冊もベストセラーを出しているのですが、
新作がなかなか出せないという時期もあったと、先日こぼしていました。


何冊も継続的に出すことがいかに大変か、お分かりいただけるかと思います。
多くの著者は1冊だけで終わり、重版もありません。
そして、一発ベストセラーを出しただけではダメ
なことも…。
その厳しい現実を潜り抜けた著者だけが、生き残っていけるのです。

ここでめげてはいけません。
ちゃんとした戦略を立てれば、出版は継続できます。
次回は、出版を継続するための戦略をさらに深堀りします。

この記事を読んだあなたが、
たくさんの素晴らしい本にめぐり逢えますように!
そして、出版するチャンスを掴めることを心から願っています。

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。