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【初出版『最強の法則』100plus】vol.153:著者になってほしい人BEST3-③

前々回から、編集者が「出版してほしい」と思う人とその判断基準をお話しています。
私の基準は、下記の3つです。

⑴数字で表せる実績がある
⑵読者に未来を見せられる
⑶独自性を持っている

前回までは⑴と⑵を解説しました。
今回は、「⑶独自性を持っている」とはどういうことか、お話します。


独自性は、オリジナリティ、独創性、驚くような面白さと言ってもいいかもしれません。
少なくともビジネス書や自己啓発書の分野では、
何らかの独自性がなければ、その本を出す価値はほとんどありません。
読者は、既刊の本を読めばいいからです。

その独自性というのが一番難しいのです。

ある分野や世界で、その著者だけが言っていること、実行していること、持っているノウハウ、知識

これが理想的ですが、そう理想通りにはいきません。
しかも、ただ独自性があればいいというわけではありません。
“読者の役に立つ”ということが大前提です。


ですので、付け加えて、下記のようなものも独自性と言えるでしょう。

(A)ある分野や世界で、そのノウハウや知識、思考を実行するまでの過程にオリジナリティや独創性、面白さがあること
(B)これまでに出ているノウハウや知識、思考でも、分析や表現にオリジナリティや独創性があること

(A)に関しては、誰でも自伝的な内容を入れることで、オリジナリティを出すことができます。同じ人生を歩む人は誰一人いないからです。
(とはいえ、単なる自伝では商業出版はできません)

(B)に関しては、これまで文字だけで表現されてきたものを図解にしたり、漫画にしたり、小説仕立てにしたりなど、あらゆる表現形態が考えられます。
そういった意味では、アイデア勝負ともいえるでしょう。


といっても、全てオリジナルな内容にする必要はないのです。
読者が知らないことで100%本文を埋めても、読まれることはありません。
読者が知っていそうなことやすでに出ていること7割、知らないこと3割の割合がいいと言われています。
この辺は、編集の腕と書き方によりけりだと思います。


次回は、他の編集者に聞いた“著者を判断する基準”を書きます。

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