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【初出版『最強の法則』100】 vol.78:無料で読者特典を提供するワケ

【初出版『最強の法則』100】
vol.78:無料で読者特典を提供するワケ

前回は、出版を自分のビジネスに繋げる=「集客する」ための具体的手順をお話しました。
集客ノウハウやマーケティングは専門家がたくさんいらっしゃいますし、
あなたも書籍以外のSNS等をうまく運用していると思いますので、
ここでは書籍での運用実態を見ていきます。

初歩段階の3つのポイントをおさらいしておきます。
①読者に何をしてほしいのか=ゴールを決める
②読者との接点=無料特典をつくってお知らせする
③読者の情報を登録してもらう=リストづくり

リストとは、氏名やメアド、LINEのID、さらには性別・年代・電話番号・居住地(住所)・著者のコンテンツに求めていることなど読者の個人情報のことです。
集客においては、これらの情報を取得して、効果的に運用していくことが重要です。

リストを取得するために書籍を使うには、下記のような工程を経ます。
①読者に購入してほしい商品・サービスを決める
②読者への無料特典を決めて、制作する
③読者情報の登録フォームをQRコードなどで掲載する

①に関しては、よく「FFMB」という言葉が使われます。
「フリーエンド・フロントエンド・ミドルエンド・バックエンド」の略称です。

●フリー=無料のもの。利益を得るのが目的ではなく、あくまであなた自身、自社や商材の認知度を高めたり、あなたの商材に興味がありそうな人を集めることが目的です。

●フロント=比較的購入しやすい価格のもの。1000円~3000円で参加できるセミナーや講演会など。
フリーエンドで集めた顧客に対して、安価な商品・サービスなどの提供を通じて、見込み客に自社の「取引先」になってもらう段階です。

●ミドルエンド=バックエンドより安く、内容が部分的な商品やサービスです。到達したいゴールを部分的には達成できる、そんな商品やサービスを販売する段階です。

●バックエンド=あなたの本来売りたい商品やサービス。お客様にとって最大限に成果を出すことができる商品やサービスを提供する段階です。

つまり順を追って、あなたやあなたの会社、商品やビジネスを理解してもらい、バックエンド購入に至るように啓蒙(教育)する過程が必要なのです。

本音を言えば、すぐにでも著者のあなたが扱っているバックエンド商品・サービスを購入するようにしたいところですが、いきなり「買ってください」と言っても、そう簡単には購入してくれません。
そこで、始めはフリー(無料)で興味をもってもらう必要があるというわけです。

それが②の無料特典です。
前回示したように、下記のような内容が多いです。
・書籍に出てくる資料やワークシートをまとめたPDF
・書籍に出ていない有益な資料や未発表原稿
・オリジナル動画
・オリジナル音声
・セミナー、講演会へのご招待
・セミナー参加費の大幅割引
・著者とのグループセッション
・著者との個人セッション

これらが複数組み合わされるケースも増えてきました。
よく、「思いつかないんですが、どうしましょう?」という相談を受けますが、
極端な話、発売日までに間に合わせればいいわけなので、編集者や出版社の担当者に相談したり、知恵を絞ったりしましょう。

次回はもっとも重要なリスト取得と運用の実態を見ていきます。
ではでは!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。