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【初出版『最強の法則』100】 vol.74:クラファンは宣伝ツールのひとつ

前回までは、宣伝プロモーション全体の流れを見てきました。
今回は、クラウドファンディング(クラファン)のことをお話します。
「クラファンが宣伝に関係あるの?」
と疑問に思う方がいるかもしれません。
「クラファンは出版にかかる資金を集めるものでしょう?」と。

確かに、クラファンは資金集めです。
もう一方で、いまや宣伝でもあり、マーケティングツールでもあるのです。

出版関係のクラファンの目的は、「有益な書籍を出版するため」の資金集めというものが多いですよね。
つまり、
・制作費用自体を集める
・より広く周知するために、宣伝プロモーション費用を集める

基本的にこの2種類で、50万円~100万円を目標金額にしているケースが多いですね。

クラファンの「お返し(リターン)」を制作したり送ったりする原資、クラファンのサイトへの配分などを考えれば、それほど資金が余るわけではありません。
では、なぜクラファンをやるのか。
それは宣伝になるためです。

「こういう著者のこういう本が出る」ということを、多くの方にタダで(逆にお金をいただいて)お知らせできます。
しかも、その出版を応援してくれる方(ファン)がどういう方なのか、わかります。
出版のクラファンの場合、たいていは書籍を送るリターンがありますから、そのまま読者になってくれます。
読者を確保した上に、読者層の把握までできる。
読者層のマーケティングができるわけです。
これをやらない手はありません。

私も担当書籍や知人の出版案件で何度かクラファンに関わり、
全て目標金額をはるかに超えて達成できました。
伸び悩んだ時期もありましたが、スタッフ総出でSNSで拡散したり、
Clubhouseでルームを開催したり、
個別に知人にお願いしたりしてなんとか達成できました。
最後の決め手は個人営業!です(笑)。

「自費出版したいけど、資金がない」
「宣伝費がほとんど出ない」
と嘆く前に、宣伝を兼ねてクラファンを試してみてはいかがでしょうか。

次回は著者の方のセミナーなど、書店さん以外で売る方法を検証します。
ではでは!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。