![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76749042/rectangle_large_type_2_943aea217af5b73ad5f9f7f8ed411c2d.png?width=800)
【初出版『最強の法則』100plus】vol.129: 「1億総出版」で二極化する
●
出版の近未来予想図。
前回は、出版の門戸はさらに広がるというお話をさせていただきました。
大げさに言えば、「1億総出版時代」とも呼ぶべき時期が到来します。
いわば、“出版のケータイ化、スマホ化”が進みます。
もちろん、電子書籍から紙書籍まであらゆるパッケージを全て含め、
1冊でも出した方を著者としてカウントするという、広義の出版という意味です。
●
実際、SNS発信の延長線で、
気軽に「1冊にまとめてみた」という方は多数出ています。
ご自分のコンテンツや実績、考えをまとめて他の人に読めるようにする。
それ自体が立派な出版活動です。
●
動機も今以上に、多様化するでしょう。
誕生日や記念日のお祝いに。
退職の記念に。
自分のトリセツとして。
起業のブランディングに。
会社のパンフレット代わりに。
“出版ギフト券”という新商品ができるかもしれません。
●
「毎月、知り合いが出版するようになって、お付き合いが大変!
でも自分が出版するときに読んでほしいから、買おう」
そんな嬉しい(?)悲鳴を上げる日が来るかもしれません。
(一部の著者の方はすでにそういう状況になっています)
●
ここまで出版が広がると、おのずと作品に対する評価は分かれていきます。
ただ単に、自分の出したい本を出版したのか。
多くの読者の悩みや不安、願望を解決するためになる本なのか。
人類の英知を集めたような、知的遺産として残るような本なのか。
その本の“本質的な価値”が問われるようになります。
●
本の売上げも二極化します。
売れる本はすぐベストセラーになる。
売れない本は即返品。
本はモノとして遺るものではありますが、
「1回読んだらもう読まない」消費財であることも間違いない事実です。
読み捨てにされ、いつのまにか消えていく――そんな本が大量にあふれます。
現在もその傾向はありますが、それがさらに加速されます。
●
その中であなたは自分の本をどうしたいのか。
ずっと読み継がれてほしいのか。
それとも、一時的に自分の目的を達成できればいいのか。
今こそ、自分の出版に対するスタンスをハッキリ決めるときです。
●
次回は、「1億総出版時代」の中で生き残っていく戦略を考えていきます。
この記事を読んだあなたが、
たくさんの素晴らしい本にめぐり逢えますように!
そして、出版するチャンスを掴めることを心から願っています。
書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。