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【初出版『最強の法則』100plus】vol.129: 「1億総出版」で二極化する


出版の近未来予想図。
前回は、出版の門戸はさらに広がるというお話をさせていただきました。
大げさに言えば、「1億総出版時代」とも呼ぶべき時期が到来します。
いわば、“出版のケータイ化、スマホ化”が進みます。
もちろん、電子書籍から紙書籍まであらゆるパッケージを全て含め、
1冊でも出した方を著者としてカウントするという、広義の出版という意味です。


実際、SNS発信の延長線で、
気軽に「1冊にまとめてみた」という方は多数出ています。
ご自分のコンテンツや実績、考えをまとめて他の人に読めるようにする。
それ自体が立派な出版活動です。


動機も今以上に、多様化するでしょう。
誕生日や記念日のお祝いに。
退職の記念に。
自分のトリセツとして。
起業のブランディングに。
会社のパンフレット代わりに。
“出版ギフト券”という新商品ができるかもしれません。


「毎月、知り合いが出版するようになって、お付き合いが大変!
でも自分が出版するときに読んでほしいから、買おう」
そんな嬉しい(?)悲鳴を上げる日が来るかもしれません。
(一部の著者の方はすでにそういう状況になっています)


ここまで出版が広がると、おのずと作品に対する評価は分かれていきます。
ただ単に、自分の出したい本を出版したのか。
多くの読者の悩みや不安、願望を解決するためになる本なのか。
人類の英知を集めたような、知的遺産として残るような本なのか。
その本の“本質的な価値”が問われるようになります。


本の売上げも二極化します。
売れる本はすぐベストセラーになる。
売れない本は即返品。

本はモノとして遺るものではありますが、
「1回読んだらもう読まない」消費財であることも間違いない事実です。
読み捨てにされ、いつのまにか消えていく――そんな本が大量にあふれます。
現在もその傾向はありますが、それがさらに加速されます。


その中であなたは自分の本をどうしたいのか。
ずっと読み継がれてほしいのか。
それとも、一時的に自分の目的を達成できればいいのか。
今こそ、自分の出版に対するスタンスをハッキリ決めるときです。


次回は、「1億総出版時代」の中で生き残っていく戦略を考えていきます。
この記事を読んだあなたが、
たくさんの素晴らしい本にめぐり逢えますように!
そして、出版するチャンスを掴めることを心から願っています。

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。