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【初出版『最強の法則』100】 vol.75:「自分で売る」ことは、いい宣伝になる

前回までは、宣伝プロモーションの方法と実態を詳細に見てきました。
著者はもちろん、本の販売の専門家ではありません。
出版社には販売部・宣伝部という専門の部署があり、担当者がいるので、
基本的にお任せするのは当然です。

しかし、「自分で自分の本を売る」という意識は、強く持っていてほしいものです。
著者が売る意識をもっていないと、売れるものも売れません。
編集者も販売担当者も、著者が売ろうとしていたら、全面的にバックアップしてくれます。
その意味で、あらゆる手段で売ることを考えてほしいのです。

たとえば、最近私が見た実例では、SNSのライブで特典を用意して、数十冊単位で売っている著者の方がいました
もちろん、それだけ熱心な応援団がいるという証拠ですが、その著者が自ら行動しなければ実現できない状況です。
その行動のおかげで、発売前重版が決まったので、素晴らしい成果だと言えます。

書店さん以外でセミナーや講演会をやる機会が多い方は、
その場をフルに利用してほしいものです。
コロナ禍がおさまらず、リアル開催は難しいでしょうが、
最近ではオンラインでの開催、あるいはリアルと同時開催が増えています。
本の購入者だけセミナーに参加できるようにして、
著作を売っている著者の方は多くなってきています。

私が担当した著者の方の例ですが、出版社から直接数十冊単位で取り寄せ、
ご自分のコミュニティメンバーやセミナー受講生のお店で販売してくれた著者の方もいらっしゃいました。
そのお店は、書店さんではありません。
しかも、1回だけでなく、在庫が切れたら発注するなど継続的に販売しており、ひょっとしたら、書店さんよりも売っているかもしれません。
まさに頭が下がる思いです。

また、販売ではありませんが、自分で自分の著作を購入して
公共図書館に寄贈するということを毎回実行している方もいます。

借りて読んでくれた方がファンになってくれるかもしれませんし、読んだ後に買ってくれる可能性もあります。
自分のビジネスのお客さんになってくれるかもしれません。
実際、図書館で借りた著作がきっかけでその著者のコミュニティに入会したり、商品を買ったり、はたまたビジネスパートナーになったという方も少なくありません。
これはいい宣伝方法だと思いました。

いずれの方法も、資金力と人脈がなければできないことかもしれません。
しかし、「自分の著作は自分で売る、広げる」という精神は見習ってほしいものです。

次回は、出版を自分のビジネスにいかに結び付けていくか、その方法を探っていきます。
ではでは!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。