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初出版『最強の法則』100plus】vol.140:テレビ露出で売上げは急加速


「1億総出版時代」を著者として生き残る。
そのための宣伝プロモーション戦略、戦術をどうするのか。
今回から、一つ一つのメディア・SNSを見ていきます。


テレビの影響力はいまだに大きいです。
テレビを観ない(と公言する)人が急速に増え、実際にテレビの影響力は落ちてはいます。
しかし、書籍や著者がテレビ番組に効果的に取り上げられたら、売上げは急増します。


Amazonや楽天などネット書店での売上げは放送中から急加速し、ランキングが一気に上がります。
部門別1位は軽くクリアして、総合ランキングも上位に行くことがあります。
視聴者がポチしちゃうんですよね。

放送直後から、リアル書店でも在庫切れということは珍しくありません。
その影響は2~3日は続きます。


出版社によっては、著者の番組出演や書籍の露出が決まったら、
それに合わせて重版したり、書店さんに注文書を送ったりします。
売る最高のチャンスですから、出版社も目の色が変わります。


最も効果的なのは、人気番組からオファーがあって、長時間取り上げられることです。
私も3分ほどですが、担当書籍が発売から半年以上経ってから朝の情報番組に取り上げられ、部門別1位に返り咲き、在庫切れになったことがあります。

「王様のブランチ」(TBS系)の「今週のBOOKランキング」に出たから、売上げが伸びたという話は、以前からよく聞きますよね。
「どの書店がいつごろ取り上げられそうか分析して、その書店さんで買いまくり、ランキングを上げた」と言っていた著者もいました。
その話を聞いて感心しましたが、実際、その本はテレビに露出してベストセラーになっています。


とはいえ、テレビ局側からオファーが来ることはめったにありません。
以前は、一部のテレビ局プロデューサーと出版社が連携して、
テレビに出すことを前提で本をつくるという手法をやっている編集者もいましたが、
いまはほとんど聞きません。

それでもテレビに取り上げられる方法はあります。
当然、有料でCMを出すことはできます。
番組を買うことができるテレビ局もあります。
PR会社などに依頼する手もないわけではありません。

ただし、数十万円から数百万円は費用がかかります。
それに見合うだけの売上げが上げられるかどうかは定かではありません。


番組買取もCM提供も、「テレビに出た」という既成事実をつくるためのブランディングの一環と考えたほうがいいでしょう。
私の担当書籍もテレビCMを出したことは何度もありますが、
CM代をペイできたかというと、答えはNOです。
資金が豊富な著者はいいとしても、初出版の方にはおススメはできません。

結局、テレビが取り上げそうな話題性のある書籍にするか、
ベストセラーにするのが近道です。
つまり、テレビは売れている本をさらに売るための促進剤と考えたほうがいいでしょう。


次回は新聞を取り上げます。
この記事を読んだあなたが、
たくさんの素晴らしい本にめぐり逢えますように。
そして、出版するチャンスを掴めることを心から願っています!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。