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読書記録「ぼくは愛を証明しようと思う。」

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今回読んだのは、藤沢数希さんの「ぼくは愛を証明しようと思う。」幻冬舎 (2015)です!

藤沢数希「ぼくは愛を証明しようと思う。」幻冬舎

・あらすじ
特許事務所に勤める代弁士の渡辺は、ある日彼女が浮気をしていることに気づいてしまう。彼女と別れてから非モテ男へと転落人生を送ってきた矢先、仕事のクライアントの永沢という男から、モテるための極意を教わる。彼が持ち出した「恋愛工学」を基に、渡辺の人生好転する…。

先日、男性の知り合いが滅茶苦茶面白かったからと薦められた本。てっきり心理学のコーナーにでもあると思っていたら、小説のところに並んでいた次第。

因みに、女性の知り合いに薦められ、浅田悠介さんの「宇宙が終わるまでに恋したい」KADOKAWA も読んだことがある。こちらは女性の悩みコーナーに並んでいた。

何を言いたいかと言うと、男性であろうと女性であろうと、異性にモテるための理論(?)は同じようなもの。決して男性は女性を下に見ているとかいう穿った見方をする本ではないことは伝えておきたい。

「恋愛工学」と称して、女性にモテるための理論を順序立てて説明しつつ、主人公の渡辺くんが街コンやストナンで実践する姿が書かれている。ただ学んで終わりではなく、何事も実践あるのみなのは、小説も現実も同じであろう。

では、「恋愛工学」では何が語られているのかと言うと、オブラートに言えば、見ず知らずの異性と仲良くなる方法であり、広く言えば、他人と仲良くなる方法である。

人と仲良くなる機会は、何も街コンや恋愛だけではない。営業や商談の場でも、少なからず取引先と仲良くなることが求められる。それは、この人を信頼して良いのかを見定めているとも言える。

恋愛でも営業でも、あなただから欲しいのだと思わせることが肝心である。一方的に働きかけるのではなく、むこうから是非ともと促せたら強いことは確かである。

人生の質はコミュニケーションの質、とは良く言ったもので、どんな人とも仲良くなれる人ほど、機会や幸運に恵まれることが多い。何故なら、チャンスは常に人が持ってくるからだ。

仕事柄、人と仲良くなることが求められる方や、自分を安売りしたくない方、「わたし」という商品を武器にしたい方には、読んでみてはどうだろうか。それではまた次回!

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