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2月12日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

2月12日の午前に開催した「東亰讀書倶樂部」読書会の報告です!

今回はリピーター5名がいらっしゃる顔なじみ会。オープンチャットも100名を越え、こちらから働きかけずとも集客が出来上がっているのは読書会を続ける基盤となる。

けれども、紹介される本は毎回異なり、知的好奇心に終わりはない。ジェンダーやアート、人間とはなんぞやについて、語り合う。

読書会終了後に撮影

・紹介して頂いた本

Sakumag Collective「We Act! #男性特権について話そう

Sakumagというコミュニティが「男性の特権」」について語り合う座談会を書籍にしたもの。最近はフェミニストなどが台頭してはいるが、やはり日本は男性特権があるという事実。だがその権利が、男らしさとか、男ならばなど固定観念につながり、苦しむ方もいる。

追加で、ミン・ジヒョンの「僕の狂ったフェミ彼女」や朝井リョウの「正欲」も、ジェンダーについて考えさせられる。そもそもジェンダーとは一体何のだろうか、考える余地がある。

末永幸歩「13歳からのアート思考」ダイヤモンド社

20世紀の美術に影響を与えた6作品とともに、大人が美術を学ぶ方法を記す。昔の宗教画は絵画自体が物語を語っていたのに対し、見たものに対して自らストーリーをつくることがアート思考。

作者の意図を汲み取るべきか、自らの解釈で物語を捉えるか。その観点は美術やアートのみなならず、小説や文学にも応用できよう。だからこそのアート思考か。

加えて、細野不二彦の「GALLERY FAKE」は漫画であるものの、絵画について学ぶときには良き教科書になる。

平野啓一郎「ドーン」講談社

2023年の火星探索をテーマにしたディストピア作品(刊行は2009年)。町中に設置してある防犯カメラを誰もが内容を確認できる世界。登場人物も時間軸も複雑故に、人物相関図を作り上げることをおすすめする。

なお、平野啓一郎さんは同じ人間であっても会社や家庭内での振る舞い方が異なることに対して”分人”と読んでいる。この作品でも、本当の自分とは何か、どこまでが本当の自分足り得るかについて語る。

同著者の「私とは何か「個」から「分人」へ」を解説書のごとくともに読むのがいいと紹介者は語る。

高野秀行「謎の独立国家 ソマリランド」集英社

アフリカの角とも呼ばれる、アフリカ大陸の右端にある地域 ソマリア。ソマリア沖の海賊で有名だが、ソマリア自体は3つの国で分かれている。どういう歴史があって今のソマリアがあるのか、また海賊行動はなぜ黙認されているのか、高野さんの独自な視点で語るノンフィクション。

紹介された日の夜、情熱大陸でソマリアに関係している人が出たそうだ。クレイジージャーニーも復活したことだし、もっと外の世界を見るのも良いかもしれない。

2月の読書会スケジュール

2月23日(祝日) 10:00-12:00 朝活×読書会
→満員御礼!
2月23日(祝日) 13:00-17:00 文学×ボードゲーム会
2月25日(土) 19:00~22:00 飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!
2月26日(日) 14:00~17:00 散策×読書会

ご興味ありましたら、コメントやPeatixにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。
お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者にお声掛け下さい。

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。