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読書記録「サマーウォーズ クライシス・オブ・OZ」

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今回読んだのは、細田守さん原作 土屋つかささんの「サマーウォーズ クライシス・オブ・OZ」KADOKAWA (2010) です!

土屋つかさ「サマーウォーズ クライシス・オブ・OZ」KADOKAWA

・あらすじ
インターネット上に構築された世界最大の仮想都市 OZ 。ここでは世界中の人々がショッピングやビジネス、自治体の手続きなどをOZを通じて行うことが出来る。

OZの世界では"アバター"と呼ばれる分身を作る。基本的には仮想世界を移動するための分身なのだが、アバター同士を戦わせる「オズ・マーシャルアーツ・チャンピオンシップ(OMC)」と呼ばれる格闘ゲームでも使用できる。

そのOMCで世界最強と呼ばれているのが「キングカズマ」である。

2010年GW初日、中学1年生の池沢佳主馬はOMC日本選手権を控えていた。既に2年連続で世界チャンピオンとなっている佳主馬にとって、現状彼よりも強いものはいなかった。

ふと佳主馬は思う、自分は一体何のために戦っているのかと。

陣内家の一族として「家族や郷土を守れ」と大お婆ちゃんから言われてきたが、果たして自分が誰かのために戦っているのか、分からなかった。

そんな矢先、高校3年生の山之手真紀と出会う。話を聞くと、兄はOZのシステム開発に深く携わっており、今朝兄から正体不明のデータを託されたと。

そこに現れた"イエヤス"と名乗る謎の男たち。数々の強敵相手に、佳主馬は自分が戦う意味を見出していく。

先日観に行ったサマーウォーズの話をどうしても読書会でしたく、書籍を図書館で借りようと思った時、隣に並んでいたのを手に取り読み終えた次第。

この物語は映画「サマーウォーズ」に登場するキングカズマこと池沢佳主馬を主人公にした、アナザーストーリーである。時間軸としては佳主馬が健二に出会う3ヶ月ほど前のお話である。

世界最強と呼ばれてるキングカズマも、実際は中学1年生の少年。今どき何かを卓越しているのに年齢なんて関係ないかもしれないが、端から見たらやはり子どもである。

原作でもそうだが、中学生の佳主馬が担うにはあまりにも世界は強大である。それに、相手も正々堂々戦う者ばかりとは限らない。

そんな時に、真紀との出会いを通じて、佳主馬が何の為戦うのか、徐々に気づいていく。この戦いを経ての「対ラブマシーン戦」だと思うと、また見る目も変わる。

あと、久々にライトノベルを読んだのだが、甘酸っぱくて、青春してて、(男だけど)佳主馬が可愛くて、なんかほっこりした。陣内家の親族が時折登場するし、原作をリスペクトしているのがよく分かる。

たまにはこういう本も良いね。中学時代に感じた本を読むこと自体に楽しみを見出だせるから。それではまた次回!

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