本を上手に紹介する方法(後編)
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
前回の記事にて、本を上手に紹介するときの方法について、私なりの方法を書かせて頂きました。改めて書くと、
起:その本との出会いを述べる
承:本のあらすじを話す
転:自分の感想や所感を語る
結:誰にオススメなのかで締める
という感じです。
ただ、これはあくまでもフォーマットです。今回は、読書会などで実際に紹介するときに、私が意識していることなどを書いてみます。
大まかに言うと、3つのことを意識してます。
①リアクションは大きめに
一つ目がそれですかというところもあるが、これが大事である。
その人が楽しそうに語っていれば、どんな本でも面白そうに感じてしまうものです。
以前の記事で「メラビアンの法則」について書きましたが、読書会では紹介者の姿が強く印象に残ります。
単純な話、同じ本を紹介されたときに、無表情な顔と笑顔だったらどっちが印象深く残るだろうかと問われたら、断然笑顔の方です。
とりわけ男性に多いのですが、無表情で語る方に限って言葉を気にしすぎます。本来は言語以外の93%を意識した方が良いはずです。
無論悲しい内容の本を、さも楽しげに語るのは不謹慎ですが、要は雰囲気作りです。話に引き込まれるか否かは、文字情報ではなく伝え方なのです。
② 自己開示をすること
前編でも述べましたが、読書会に参加する方はただ本のあらすじだけが聞きたい訳ではありません。
大抵の人は、今まで読んだことがない本を知るために、自分の世界を広げるために参加しています。ゆえに、紹介者の本の選択の基準が気になるのです。
私なら選ばないような本を、なぜあなたは選んだのですか、なぜあなたはこの本を面白いと感じたのですか、ということが気になるのである。
これもうまく紹介したい方(特に男性)に多いのですが、とにかく自分のことを語るのが苦手な人が多いです。
うまく伝えられない、もっと分かりやすく説明したい、その気持ちはわかります。
だとしたら、なぜあなたは紹介しにくい本を持ってきて、それでも紹介したいと思ったのかを語れば良いのです。
余談ですが、自己開示と共に自分の知識を語る方もおります。経済や歴史の本を持ってくる方に多いですが、その造詣の深さに脱帽します。
口下手でも、知識やウンチクが多いと話に引き込まれます。だが、知識をひけらかすことは「俺はお前よりも知識があるのだ」という裏返しでもあります。
友達を作りに読書会に来ましたと言っておきながら、読書好きと仲良くなりたいのか、自分を慕ってくれる人を増やしたいのか、わからないこともあります。
余計なお世話かもしれませんが、言葉よりも自分の振る舞いを気にした方が良いと思います。
③ 人に語りまくりまくりまくること
結局のところ、アウトプットあるのみです。理屈がわかっていても、実践で活用できなければ意味がありません。
リアクションも同様で、他人からどう見られているのかを実際に体感しないことには、改善もできません。
私とて、もともと本の紹介が上手かったわけではありません。逆に全然語れない日も勿論あります。
けれども、人に語りまくることによって、この表現はダメだなとか、こう言うと一笑い起きるな、などトーク力が磨かれていくものです。
残念ながら、一発で全て改善する方法はありません。うまく語りたいなら、何度も人に語り続ける他、私は知りません。
結論、本をうまく紹介したいのならば、何度も読書会に参加することです(笑)
探せば毎週どこかしらで読書会は開催しているものです。勿論、我が「東京読書倶楽部」もほぼ毎週開催しております(笑) それではまた次回!
今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。