読書が好きになるきっかけは?
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
先日、本を読むきっかけはなんだったかという話なった際、なかなか興味深い話を聞いた。私の場合は、中学時代に読んだ本が面白かったから、そのまま読書好きになったタイプである。
読書好きになるには3つのパターンがあると私は考える。
一つ目が、子供の頃から本に触れる環境に育った人。両親が本好き、家に本が沢山あった、地方出身の方だと家のテレビがNHKと地方のテレビ局しかなかったから本を読んでいた、なんて人もいる。
幼少期から物語や絵本に触れて育ったが故に、今でも小説を読むことが楽しいと感じる人たちである。三つ子の魂百までもというが、いつも間にか本を読んでいたというのもこのパターンが多いだろう。
幼少の頃から読書に触れてきた方は、生粋の読書家である可能性が高い。おすすめの本と言って長編の名作を持ってきたり、図書館の一角を制覇したと語る方が少なくない。
二つ目が、大人になってある種の危機感を覚えて読書しだした人。会社で勧められた、上司や知り合いに勧められた、朧げながら将来に危機感を覚えたなど、必要性のために読み始めた人である。
ビジネス書や新書、経済の本などを多く読み、実際に行動を変える(転職する、フリーランスになる)などアウトプットにも余念がない。
面白いことに、私と話す人たちに限ってかもしれないが、子供の頃から本が好きな人はビジネス系の本に弱く、大人になって本読みになった人は小説が苦手という傾向にある。
本の捉え方自体が違うからだろう、そもそも文体の違うことに対して苦手意識がある人が多い。昔小説を読んでいたけれども、最近は経済系の本が多いという人が、人に勧められて改めて小説を読んだという事例を見たことがない。
だからなんでも読めるのがいい、と言いたいわけではない。私みたいに見境なく本を読む人は、お前は一体何を極めたいのかわからなくなっていく。
ちなみにもう一つのパターンは、学生時代にぼっちだったから本を読むくらいしかすることがなかったタイプである。つまり私である。朝から読書に精力的で、休憩時間も本を読み、下校時の際は一人本屋と古本屋に立ち寄る。それもほぼ毎日である。
もはや読書が好きというよりは、読書を盾にしていたとのかもしれない。人とのコミュニケーションを極力なくす防御壁として本を読むのである。今でも読書中の人に声をかけることを戸惑う人が沢山いる。
もしかしたら、読書好きになった時期を伺えば、その人がどんな本を普段どんな本を読むのかが見えてくるかもしれない。人生経験がその本を面白くしたのと同様、その人の経験が本の捉え方を変えてゆくのかもしれない。
だが、捉え方は変えられる。メガネを変えるように、物の見方を変えるのだ。それができるようになると、本をさまざまな視点で読むことができよう。それではまた次回!
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