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「本は読まないが漫画は読む」という違和感

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

趣味の話になると、「本は読むけれども漫画は読む」と語る方がちらほらいる。小説などを読むことと、漫画を読むことは別の類であるらしい。

個人的には漫画だって立派な読書だと思うのだが、一般的には漫画は読書に含まれないという。何故だろうか。

思うに、漫画が読書に含まれない理由は、青年期の経験からくるものだと存じ上げる。

大抵のご家庭では、子どもが漫画を読むことにいい印象を持っている人は少ない。「漫画なんか読んでいないで勉強しなさい!」と叱られたこともあるかもしれない。

また、学校で漫画が禁止されていたのもあるだろう。持ち物検査で小説は問題ないが、漫画は没収対象となる。でもライトノベルは禁止にされないから、この辺りの認識がよくわからない。

もっとも、イラストが多いから本を読んでいるという認識も少ないのかもしれない。

だが最近の漫画は歴史や史実に基づいている作品も多いから、一概に「漫画だから読書でない」と言い切れないところもある。

むしろ、原泰久さんの「キングダム」を読んでいる人の中には、中国の歴史に非常に精通している方も少なくない。漫画も古典も避けている私には、到底知らないことばかりである。

もちろん、勉強になるから漫画は読書の一つだと言うのは少々短絡的過ぎるだろう。中にはただ娯楽のために漫画を読む人もいるだろう。

とは言え、それが何故漫画は読書ではないといい切れるのだろうか。娯楽のために小説を読むことも、基本的には同じではあるまいか。

本を読んでいる人は、なぜか自分よりも位が高いと思われている。ページにぎっしりと活字が詰まった本を読めること自体が、凄いという認識なのかもしれない。

そもそも読書が好きな人間も、普通に漫画は読む。でも個人的な経験からすると、読書が趣味な者が漫画を読むと言っても、ただ話を合わせてくれているだけだなという印象を持たせてしまっているかのように思われる。

私が言うのもなんだが、本を読むこと自体は全然偉くも凄くもない。むしろ、漫画を通じて沢山の話題を知っている方が凄いと思う。

漫画を読んでいる人は、沢山の種類の本を読んでいるか、好きな作品を何度も読み返していることが多いため、どんな人とも会話ができるように見える。

結論を言うと、私が趣味は読書ですと言っても、普通に漫画の話をして欲しいだけである。私も知らない世界を知れたほうが楽しい。

まるで小説と漫画は別の種類だと、話を一方的に切られてしまうと、急にいたたまれなさを感じてしまう。

どんだけ本の話しかできないねん。それではまた次回!

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