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"同じ本"を読み返すこと

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

読み終えた本は基本捨てずに残すタイプ。蔵書は減ることなく、むしろ加速度を増して本棚を圧迫しております。

一度読んで面白かった本は電子書籍として残したり、また読みたくなったらまた買い直す方もいるが、多分本を売る前提であろう。

積読と同じくらい、蔵書をすべきだとも言いたい。

相変わらず、私の思考は森見登美彦さんの「四畳半神話体系」よろしく、本棚は自分を映す鏡であり、自分の選択と偶然の積み重ねと考えている。

また、昔読んだ本を紐解くと、昔の自分に出会うことがある。

ある本には、京都旅行中、新幹線でお隣だった方との会話が記されている。

この本には、赤羽の居酒屋で出会ったご婦人にお薦めされた映画が記されている。

その本には、巻末のページを読書会のメモ代わりにしている。

一冊一冊が思い出であり、過去の自分に邂逅する。

折り目をつけていたり、大事なところに線を引いたりしているのを見ると、その時の私はここに感動したのか、ということに気づく。

逆に、このページのどこに感動することがあったのだろうかと、不思議になるときがある。

過去の自分がどこに響いたのか、
そして、今の自分はどこに響くのだろうか。

これは、"同じ本"を読まないことには、気づくことができない。

この本は、あなただけの本なのだから。

それではまた次回!

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