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自称読書家は静かに生きる

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

GWは読書会を開催せず、本を読んだり、映画を観たり、ひとりカメラを持って出掛けたりと、有意義な連休を過ごしている。

もう明日で連休が終わると思うと寂しいと思いつつ、明日は何して過ごそうかと少々時間を持て余してしまっている。

私の近くには連休中にやたらと予定を詰め込んでいる人もいる。人脈づくりでイベントに参加したり、合コンを開催したりと、連休中だからこそ忙しく動き回っている人たちも多い。

一方私は静かに生きている。大人数のパーティーに行くよりも、ひとりで映画を観る方が好き。毎日のように誰かと会って食事をするよりも、ひとり本を読んでいる方が楽しい。

勿論、仲の良い人達だったら良い。ただ、そこまで関係性が深くない人と一緒にいるのは得意ではない。初対面で何を話せばいいかわからないし、急に話しかけられると答えるのに時間がかかる。

それでよく読書会を開催できているねと、自分でも思う。よくよく振り返って見ると、読書会で人に会うことが、私にとっては最適な戦略だったのではないかと思う。

先日、ジル・チャンの「『静かな人』の戦略書」ダイヤモンド社 (2022)を読んだ。会社の貸出ランキング上位の本だったため、気になって読んだ次第。

端的に言うと、静かな人、つまり内向型の人に備わっている力を発揮することで、外向型の人よりも優位に立つことは可能である。自分の性質は変えられないが、戦略は変えられるため、その手段やマインドが記されている。

私は正直、電話が非常に苦手である。テレアポで痛い目にあったのもあるが、事務職として電話を受けるのも嫌である。トークスクリプトや段取りに沿って話すだけでも無理。相手の顔が見えないのが怖い。

そのため、文章に起こす方が安心する。電話のほうがすぐに済むこともあるが、文章のほうが雄弁に語ってくれる。だからライターの仕事がどちらかと言うと性に合っていると言える。

読書会も同じで、フリートークが引くほど苦手であるが、本の話ならいくらでもできる。相手も好きに語ってくれるし、自分も興味深い話が聞けるからいい。

それに、読書会には外向型の人が少ないのもある。大抵の人が「話すのは苦手だけれども、本の話ならしたい」というニーズで来ているため、私も安心して話ができる。

誰しもが人と話がしたい、誰かと交流したい、どこかに属したいという気持ちを持っている。だから読書会を開催しているし、私なりにも人脈づくりをしている。

残念ながら全く人と関わらずに生きる術は少ない。前に人と関わりたくないから、どこか人知れずに作家にでもなりたいと漏らしていた学生に会った。正直作家こそ人に会わねばならないだろう。

ちなみに、日雇いバイト生活を過ごした経験上、工場の仕分け作業や検品、ピッキングなどは会話しなくても仕事ができる。ただおそらく、そういう人に限って創造的な仕事をしたがる(私もそうだから)。

たとえノマド的な生き方をするにしても、人が仕事を運んでくる以上、コミュニケーション能力は一定必要である。

そのため、外向型の人のほうが社会から評価されると思いがちではあるが、内向型だからこそ向いていることがある。

同著においても、内向型の人が無理に外向型のふりをする必要はない。内向型だからこそ持つ強みを最大限活かすことにより、仕事や人付き合いもうまくこなすことができるとある。

つまるところ、自分に向いていることや能力を見つけて、苦にならない程度に努力することが最善策なのだと思う。

「内向型に向いている仕事というのはありませんが、あなたに向いている仕事ならあります」。

同著 100頁より抜粋

一緒くたに内向型だからと決めつけることはできない。あくまでも私にとっては読書会を開催することや、ライターの仕事をすることが、今の所最善な戦略であっただけに過ぎない。

そのため、GWに予定をパンパンに詰め込むのも良し、ひとり実家で本を読むのも良し。ただ、無理に引っ張り出されるくらいなら、自分にとって快適・最適だと思うことをするのが一番である。

さて、明日は何をして過ごそうかしらん。それではまた次回!

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