本に味があるならば
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
職場までの通勤時間は絶好の読書タイム。満員だろうがガラガラだろうが、本を手放すことはない。
電車の乗り換えや路線変更の時も、本を持ったまま歩いている人に親近感が湧く。
もうすぐ読み終わるニーナ・ゲオルゲさんの「セーヌ川の書店主」集英社に素敵な問いかけを発見した。
読書家という生き物は、活字を食べて生きていけないかと思い悩む。
本を食べると言えば、中学時代に読んだ野村美月さんの「"文学少女"と死にたがりの道化」ファミ通文庫を思い出す。
水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べるヒロイン。
良いなぁとも思う反面、お腹がふくれるには何ページ分食べることになるのやら。
それはさておき、本に味がするならば、どんな味がいいだろうか。
最近は心温まる、人の死なない物語が好き。食べ物で例えると何だろう、コーンポタージュ?
私は四半期一くらいで本のジャンルがコロコロ変わる。以前はミステリーに嵌まり、その前は近現代文学に凝っていた。
それって食べ物で例えたら、甘いものを食べた後は、しょっぱいものを食べたくなるのと同じようなことなのだろう。
ハンバーグのような重厚な本を読みたい、寝る前にはホットミルクのような作品がいい、スコッチのような癖の強い物語を得たい。
その人が本にどんな味を求めているか、ソムリエのように提供できたらかっこいい。
そのためには、何千冊もの本を味わわねばならないだろうか。
ちょいと一齧り。
うーむ。なんとも芳醇でケミカルなお味……。
……。それではまた次回!
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