「化学」を学んだ私が「土木」を紹介する理由
今日11月18日は「土木の日」です。土木学会の公式サイトによれば、以下の2つの理由から制定されたとのことです。
・土木の2文字を分解すると十一と十八になる
・土木学会の前身である「工学会」の創立が明治12(1879)年11月18日である
ちなみに私は、土木と関係がある本をいくつか書いています。土木技術を紹介する機会が多いので、大学の土木学科出身ではないかとよく言われます。
実際は大学も大学院も化学専攻なので、正直申し上げると土木に関する正式な教育を受けていません。このため土木技術のことは、土木技術者の方々に相談したうえで、できる限り正確な表現で紹介するように心がけています。
なぜ「化学」出身なのに、「土木」の技術を紹介しているのか。それは、「土木」に対する憧れがあるからです。nm(ナノメートル:10の-9乗メートル)という、肉眼では見ることができないほどの短い距離を扱う「化学」を学んできたせいか、km(キロメートル:10の+3乗メートル)という、人体よりもはるかに長い距離を扱う「土木」の世界の壮大さと、社会に及ぼす影響の大きさに、魅了されているところがあるのです。
私はこれまで、土木技術者の方々の協力を得て地下鉄や首都高の建設現場を積極的に取材し、書籍を通して紹介してきました。
その背景には、「土木」を支える人々の姿を多くの方々に知ってもらいたいという思いがあります。「土木」は、私たちの生活に欠かせない学問分野の一つなのに、残念ながらその重要さは世間一般にはあまり知られていません。だからこそ、「土木」に関わり、社会を陰で支える人々を紹介したいという気持ちがあるのです。
今後も、交通という観点を通して、土木に関わる人々の姿を多くの方々に紹介する活動を続けていきたいと考えています。
↓昨日撮影した首都高・箱崎ジャンクション。日没直後の空の色がお気に入り。
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