見出し画像

【東京道路奇景ガイド#10】川の上で複雑に立体交差 江戸橋ジャンクション

こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。
今回は、「東京道路奇景」の実例として、江戸橋ジャンクション(JCT)をご紹介します。このJCTは河川(日本橋川)の上にあり、曲線を描く高架橋が複雑に絡み合っています。

■江戸橋JCTの概要

江戸橋JCTは、首都高における交通の要所であり、C1都心環状線と1号上野線、6号向島線が接続しています。4方向の道路が交わるJCTですが、あらゆる方向にアクセスできるフルJCTではないので、1号上野線と6号向島線のように、双方に行き来できないルートが存在します。

フルJCTにできなかった大きな理由は、空間的制約があったからだと考えられます。真下を流れる日本橋川は、江戸橋JCT付近で川幅がやや広くなっていますが、両岸には建物が密集しているので、高架橋をすべて川の上の空間に収めなければなりません。このため、すべてのルートにアクセスする連結路を造れなかったのでしょう。

■鑑賞場所がない「奇景」

江戸橋JCTは、高架橋が複雑に絡み合う「東京道路奇景」ではありますが、残念ながらその全容を鑑賞できる場所はほとんどありません。周囲をビルに囲まれており、視界が遮られているからです。私は何度が江戸橋JCTの周囲を歩いたことがありますが、みなさんにお勧めできるような撮影場所を見つけることができませんでした。

ただし、江戸橋JCTを部分的に鑑賞できる場所はあります。それは、首都高を走るクルマの中です。クルマが江戸橋JCTを通過すると、車窓からその高架橋の様子を鑑賞することができます。

また、もし江戸橋JCTで渋滞が起こり、クルマが停止した場合は、写真を撮ることもできます。下の写真は、渋滞でクルマが完全に停止したときにスマホで撮影した写真です。ただし、運転中の撮影はきわめて危険なので、安全にはくれぐれも注意してくださいね。

_MG_8433渋滞はシャッターチャンス

■動画で見る江戸橋JCT

こちらのYouTube動画は、私がクルマにカメラを固定して撮影したものです。夜ですが、江戸橋JCTの構造の複雑さがよくわかると思います。


よろしければ、サポートをお願いします。みなさんに楽しんでもらえるような記事づくりに活かさせていただきます。