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「ブラック企業」もヤバいけど、「マイルド企業」もヤバい話
少し前にこんなツイートをしたところ、賛否両論、色々な反応があったので、140文字では書けなかったことを補足して説明しようと思う。
「ブラック企業」もヤバいけど、「マイルド企業」もヤバい。仕事はしんどくないけど、何年働いても給料変わらないし、単調な仕事が多いからスキルも身に付かない。明確な目標もないから社員にやる気もなくて雑談ばかり。ズルズルハマって抜け出せずに年齢重ねちゃう人も少なくない。皆さんもご注意を!
— 川畑翔太郎|UZUZ(ウズウズ)専務 (@kawabata_career) February 18, 2021
「ブラック企業」の定義って?
一般的なブラック企業の定義としては、「労働時間が長い」「ハラスメントが横行している」などの特徴がある企業を指すのだろう。
そんな特徴のある「ブラック企業」には誰だって入りたくない。
ただ、もう一つの定義として「自分にとって条件に合わない、不都合な特徴を持った企業」という定義もある。
なので、「残業が厳しく抑制されている」ことが、人によっては都合に合ってるから「ホワイト」、都合に合ってないから「ブラック」にもなる。
成長意欲が高く、稼ぎたい人にとっては、成長のための時間、稼ぐために働く時間を抑制されることが「不都合」になるのだ。
じゃあ、「マイルド企業」って?
「マイルド企業」というのは、一言で言えば「仕事が楽な企業」のことを指す。
目標も低いし、何なら目標自体がなかったり、毎日やることやってたら給料がもらえる環境だ。
仕事で失敗したら怒られることもあるが、ほとんどのケースは特にお咎めなし。
評価にも差が付かないので、頑張っても頑張らなくても、あまり給料は変わらない。
このような会社は、「大企業」や「老舗の企業」に多い。
既にビジネスモデルが確立していて、やるべきことをやっていれば儲けも出るし、突出した人材をそこまで必要としていない。
だから、評価に差をつける必要がなく、全体的にいい感じの雰囲気で働ける環境を作り出せばいい。
このようなマイルド企業で働いていると、確かに仕事はそこまでしんどくない。
プレッシャーも少なく、休みも多くて、そこまで成長意欲や稼ぎたい欲が高くない人にとっては最高だろう。(20代前半の僕もできればそんな会社で働きたいと思って、前職を選んだ)
ただ、マイルド企業にも落とし穴がある。
それは大体のケースで「スキルが付かない」ということだ。
「マイルド企業」は、長期的に考えると「ホワイト」なのか?
プレッシャーもない、業務範囲も狭い、レベルアップが求められない環境で働いていて、スキルが付くと思うのには無理がある。
誰でもできる仕事を、みんなで分担してやるのだから、そうなってしまうのは仕方ない。
「それでも定年まで逃げ切れるなら、楽でいいじゃん」
「成長ばかりがすべてじゃない。意識高いやつだけ頑張ればいい。」
という反応も結構あった。
しかし、ここであえて反論させてもらいたい。
「逃げ切れたらいいけど、定年も同じくらい伸びていく」
「成長ばかりがすべてじゃないけど、職を失うリスクには対処した方がいい」
「本当に安全、安心なポジショニングを手に入れるためには、ある程度のスキルや実績も必要」
僕もどちらかというと楽観的な性格ではあるが、今の日本の状況を考慮すると、とても定年まで一つの会社に所属し、定年まで楽な仕事を続けられるとは思っていない。
誰でもできる仕事をしてるということは、それはつまり「いつでも替わりが効く人材」だということ。
極論だけど、仕事には「人ができない仕事」と「人がやりたくない仕事」しかない。
— 川畑翔太郎|UZUZ(ウズウズ)専務 (@kawabata_career) November 15, 2020
自分ができないからお金を払うし、自分が「やりたくないから」お金を払ってやってもらう。
だから、「やりたいことを仕事に」と考えている人は、他人がお金を払ってでもやってもらいたいレベルにならないと仕事はない。
もちろんどんな仕事を選ぶのかは個人の自由だ。
だから、その職業選択によって生じるリスクも自己責任だと思う。
定年がなくなり、生涯現役で働くことになることを予想し、しんどいけどスキルが付く仕事を選んで頑張ったっていいし、不労所得を得るためにせっせと副業したっていい、将来のリスクなんて存在しないと思って定年まで逃げ切る戦略を取る人がいたっていい。
自分で情報収集して、考えて、戦略は決めたらいい。
誰かにとっての「ホワイト企業」であっても、他の誰かにとっては「ブラック企業」にもなる。
「正解」があるわけではないので、常に「自分がどう生きたいのか?」を考えて、それに近づくためのキャリア戦略を取り続ければいいんだと思う。
若いうちは体力だってあるし、周りも「まだ若いから」と言ってチャレンジさせてくれやすい。
マリオで言えばスター状態だ。(スター状態のマリオは無敵だから少しでも距離を稼ぐために進む)
「向いてる」「向いてない」と考えすぎずに何でもやってみればいい。
「向いてない」と言って、仕事を選別する人がいる。「向いてない」んじゃなくて「やり方がダメ」「やる量が足りてない」だけの人が多いと感じる。特に20代は、仕事の選別よりも「一旦やってみる」うまくいくまで工夫する」ことをおすすめ。選別ばかりしてたらできることが少ない30代になっちゃうよ。
— 川畑翔太郎|UZUZ(ウズウズ)専務 (@kawabata_career) February 28, 2021
もしマイルド企業に今所属していたとしても、チャンスがあることにはどんどんチャレンジしてできることを増やしてほしい。
マイルド企業にいても、意識までマイルドになる必要はないので。
副業したっていいし、資格を勉強したっていい。
何か将来の自分の身を守る武器、自信を持てる材料を増やしていくことは自分自身にとってもマイナスになることはないのだから。
キャリアコーチングで「今のキャリアの棚卸し」を
キャリアの納得度を高めるために、「ニューキャリア」というキャリアコーチングサービスをやってます。(※詳細は以下のnoteを読んでください)
僕はマイルド企業(大企業)で働くことのメリットもデメリットも経験した上で転職しました。
転職した決め手は、「自分の人生くらい自分で選択できるような状態でいたい」という想いからでした。
キャリアの納得度を高めるには、自分で自分のキャリアを分析、やるべきこと(TODO)を決めて、行動するしかありません。
少しでもあなたのキャリア納得度が上がるように、何かできるサポートがあれば、お手伝いしますので。
20代を中心にキャリアサポートをかれこれ10年くらいやっています。「キャリア」だけでなく、その人の「人生」という視点で、いっしょに考えられたらと思っています。仕事/キャリア/就活/転職あたりのテーマでnote書きます。