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劣等感を優位性に変える:8年半かけて学位を取得し、コンビニアルバイトから始まった特異な社会人生活

私はかつて、自分のオリジナリティや特異性に対して深い劣等感を抱いていた。特に、慶應義塾大学総合政策学部で学ぶ中で、周りの学生たちの優秀さに圧倒され、自分には特別な才能や個性がないと感じていた。しかし、8年半という長い時間をかけて学位を取得し、その後コンビニのアルバイトから始まった社会人生活を通じて、その劣等感が逆に自分の優位性となることを実感した。ここでは、その過程と学びについて書いていく。

慶應義塾大学での挑戦

慶應義塾大学総合政策学部に入学したのは、19歳の時であった。大学生活の始まりは期待と不安が入り混じっていた。周りには明確な目標を持ち、積極的に活動する学生が多く、私はその中で自分の立ち位置を見失いがちだった。講義についていけず、課題に追われる毎日が続いた。

通常、大学は4年間で卒業するものだが、様々な事情で8年半もかかってしまった。これは、医学部生が6年間かけて学ぶ期間をも超える長さだ。この期間の中で、何度も挫折を経験した。試験に落ちることもあったし、体調を崩して休学することもあった。また、中退をしようと両親に願い出たこともあった。それでも、自分のペースで学び続けることは諦めなかった。

挫折からの学び

大学での生活を通じて一つ気づいたことがある。それは、自分のペースで学ぶことの重要性である。ある教授が「学ぶことに期限はない」と言ってくれたことが、私の支えとなった。大学では、他人と比較せず、自分のペースで学び続けることの大切さを学んだ。

コンビニアルバイトから始まった社会人生活

大学を卒業した後、正社員や派遣社員としての職を見つけることができず、コンビニのアルバイトから社会人生活をスタートさせた。周りの同級生たちはすでに立派なキャリアを築いている中で、私はアルバイトという形でのスタートだった。この時も、劣等感に苛まれる日々が続いた。

しかし、コンビニでの仕事は私にとって非常に貴重な経験となった。接客業を通じて、様々な人と接することでコミュニケーション能力が飛躍的に向上した。また、アルバイトという立場でも、責任を持って仕事を遂行することの重要性を学んだ。これらの経験は、その後のキャリアにおいて大いに役立つこととなる。

特異な経験が優位性になる

振り返ってみると、私は一般的なキャリアパスとは大きく異なる道を歩んできた。しかし、この特異な経験が、今では私の優位性となっている。以下のポイントで、その具体的な理由を説明する。

1. レジリエンスの向上

長期間にわたる学業とコンビニアルバイトの経験を通じて、困難な状況に対する耐性(レジリエンス)を身につけた。どんな逆境でも諦めずに前進し続ける力は、どの職場においても非常に重要なスキルである。

2. コミュニケーション能力の向上

コンビニでの接客業務を通じて、多様な人々とのコミュニケーション能力が磨かれた。この能力は、現在の職場でも大いに役立っている。特に、顧客対応やチーム内でのコミュニケーションにおいて、そのスキルを存分に発揮している。

3. 自己管理能力の向上

学生時代に学業とアルバイトを両立させるためには、高い自己管理能力が必要であった。時間の使い方や優先順位の設定、目標の達成に向けた計画の立て方など、自己管理能力が自然と身についた。これは、現在の仕事でも大きな強みとなっている。

4. 多様な経験による視野の広さ

学業やアルバイトを通じて、多様な経験を積むことができた。これにより、物事を多角的に見る視野の広さが養われた。この視野の広さは、問題解決や新しいアイデアの創出において非常に有利である。

結論

かつて、自分のオリジナリティや特異性に対して深い劣等感を抱いていた。しかし、8年半かけて学位を取得し、コンビニのアルバイトから始まった社会人生活を通じて、その劣等感が逆に自分の優位性となることを実感している。どんなに特異な経験や経歴であっても、それを自分の強みに変えることができるのだ。

私の経験が示すように、困難や挫折を乗り越える過程で得たスキルや知識は、将来の大きな財産となる。他人と比較せず、自分のペースで成長し続けることが大切だ。そして、皆さんもどんな経験も無駄ではないということを忘れずに、自分の道を歩みを続けて頂きたい。あなたの特異な経験が、必ずや将来の優位性となるだろう。

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