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この国が廃墟となる前に、月末は投票に行きましょう!


「温暖化したおかげで北海道のお米が美味くなった」

という発言が令和の日本を席巻しています。どうして呂不韋‥‥じゃなかった麻生太郎は国民感情を逆撫でするようなことばかり言うのでしょうか?

問題なのは個々の発言よりも、このひとの「何だろうと自分が見たいものしか見ない」姿勢や、国民の生活の安定よりも自身の損得勘定のほうを優先する言動のほうで、このような人物が、政治の中枢にいつまでも居座ることを許していることこそがいちばんの問題なのです。
美味いお米は試しに取り寄せて食べてみたのか、ひょっとしたら海外からのスキー客の中にはセレブなお友達などもいらっしゃるのかも?
でも、温暖化で水産資源が大打撃を受けて困窮している国民の存在は知らないか、興味がないのでしょう。きっと美味い寿司は銀座の高級寿司店、お酒は高級クラブ、魚料理は高級料亭へ出かけて、年間2000万を支出する懐の痛まない「会合費」で気分良く飲食するものだから、住む家や食べるものにも事欠く国民の声など聞こえないし、はなっから眼中にもないのでしょう。これは安倍晋三も似たり寄ったりで、このひとも幾度となく顰蹙を買うような発言をしてきたし、コロナ禍でのセレブな自粛生活の動画が炎上もしました。

それだけなら「いい年をして世間知らず」なおじさんでも通りますが、こういうひとたちが国の財政を握ったり、政治の中枢にあって物事を決める権限をもつと、国民の生活や実情とはかけ離れた政策ばかり通してしまったりするわけです。
このひとたちときたら、もうとっくにおじさんどころかお爺さんと呼ばれてもおかしくない年齢なのに、いい年をして、まるでタチの悪い学生みたいな連中なんですよね。
それも貧乏学生ならドロップアウトして「不良」になるところで、親の財産や権威を利用して、不良よりもよほどえげつない悪事をはたらいても処分もされずに、学生生活を好き放題に謳歌するようなタチの悪い金持ち学生です。これがどこかの三流私大あたりの話なら、大多数の国民には関係のない話ですが、そうじゃないから問題なのです。そういう「タチの悪い学生のような」人間が、政治家として政権与党を表と裏の双方で仕切ったり、絶大な発言力や影響力を行使してやりたい放題すると、そのしわ寄せはそのまま国民に降りかかってきます。
たとえばお仲間たちの法人税を減税するために消費税が増税され続けたり、自分たち(自民党政権)の利害関係者を得させるための税制でもって支持者を集めて、権力を維持しつづけて仲間を増やし、数をたのんでますます傍若無人なふるまいにおよぶわけです。本物の学生よりも老獪なぶん、なおさらタチが悪いというほかありません。

その最たるものが、安倍政権による日銀のゼロ金利政策です。

「アベノミクスが成功している根拠としての株価を維持するため」のその政策のせいで、相当にゾンビ化した企業でさえ、0.25%という水準であれば融資を受けるほど信用力があるという錯覚を起こさせることできるようになりました。5000万円の融資にかかる利子は、1年でわずか12万5000円にしかなりません。その金額じゃ、正社員の銀行員ひとり分の給料にも足りません。もしかして、だから非正規が増えるような政策を‥‥?(まさか!)とにかくこれでは中学生が考えても銀行(特に地銀)は大赤字です。
金利が低いから融資しても儲からないのに、さっさと潰れたほうがよさそうなゾンビ企業にまで融資しないと、そのわずかな儲けすらも得られないのです。そのうえ儲からなくても、銀行の維持費や社員の給与などはそのわずかな儲けのなかから捻出するしかないのです。なのに、お友達の大企業には法人税を下げるなどの援助はしても、中小企業には自助を求め、地銀は人員削減や合併して乗り越えろと、至って冷淡な態度をつらぬいたのです。
国民に対しても、社会保障費や消費税は上げるわ年金の支給額や生活保護費は削減するわで、自分たちと直接的な利害関係にない、お友達じゃない「下々の人々」の負担だけは万遍なく重くしたのですからとんでもない話です。
得意の舌先三寸でごまかしていましたが、増税や実質賃金の低下によって、安倍政権の8年間で、実質賃金は労働者1人当たり3.5%も低下したのです。なのにいまだに自民党界隈では「アベノミクスで経済は成長した」などという認識がまかり通っているのだから始末におえません。経済が成長したり景気が良くなったはずなのに何故か賃金は下がった。これをおかしいと思わない連中が自民党には山ほどいるわけです。
ようするに、2世や3世のボンボン議員は、世間知らずの学生と同じで、狭い政治の世界をしか知らないし、付き合う人種が限られるせいで、困窮している国民の現状などまるでわかっていないのです。セレブや財界人に顔が広いのと、世の中についてよく知っているのとはまったく別の話です。
生まれた時から苦労知らずのおぼっちゃまだったから、自分たちが湯水のごとくつかうお金の出どころが国民の血税だろうと知ったことではなく、「困窮しようが税金は払え。それが国民の義務だろ?」ぐらいに思っているのでしょう。だから2020年度の税収がコロナ禍でも過去最高を記録したら「景気は悪くない」などとアホなことを言うのです。麻生太郎がいちいち国民の怒りを買うような放言や暴言を連発するそれが理由です。

そんなでも一応は総理にまでなったわけですが、われわれは短命に終わった麻生政権とはどういうシロモノだったのか、ちゃんと思いだしたほうがいいです。国民の「頼むからさっさと辞めてくれ」という声に本人だけが耳もかさずに粘った挙句、選挙で自民党に記録的大敗をもたらした張本人であることを忘れてはいけません。与党議員お得意の「悪夢のような民主党政権」の前後には「本物の悪夢でしかない自民党政権」があったことをです。自分たちのことは棚上げにして、まとめて野党のせいにしてるひとがいますけど、騙されちゃいけません。

参考資料
「言論NPO」が2009年(平成21年)1月6日に発表した「麻生政権100日評価アンケート」によれば、支持率は11.0%、不支持率は70.8%だった。また、読売新聞社が2009年(平成21年)1月上旬におこなった調査では不支持率が前回と比べ5.6ポイント増の72.3%となった。

Wikipedia「麻生内閣」より引用

なので、このような人物と握手してまで総裁選で勝ちを獲りにいった以上、岸田氏の売り物だった誠実さも、もはやすっかり嘘くさいシロモノへと変質してしまった感が否めません。
やはり「じいや」がいなかったのが敗因か、「呂不韋などの言いなりになってはいけませんぞ」と殿を諌める忠義なじいやも古参議員もいないせいで、こんなことになっているのでは?
総裁選での公約もどきも次々に撤回を余儀なくされているようだし、これでは自分を総裁にしてくれた相手に頭が上がらず、おかげで呂不韋と黒番頭が図に乗ってやりたい放題しているようにしか見えませんからね。

選挙前のこの時期の、与党の大物議員の顰蹙発言が自民党に大打撃となってほしいと望むなら、そんな人物が発言力をもって政権中枢になどおさまっていたらどうなるのか、もしよくわからないなら、ネットで検索してしっかり把握したほうがいいです。
べつに野党推しでなくてもいいと思うのです。無党派層のわたしもそうですから。
ただ、今回はタチの悪い学生みたいな連中に、これ以上ろくでもないことをさせないためだけにでも、自民党政権に反対票を投じるべきではないかと思うのです。

[追記]

新型コロナウイルスの対策事業について会計検査院が検査し、介護施設などに配るため政府が調達した布マスク約1億4千万枚のうち、今年3月末時点で約8200万枚(約115億円相当)が倉庫に保管されていたことが26日、関係者への取材で分かった。昨年8月~今年3月の保管費用が約6億円に上ることも判明した。

日本経済新聞2021/10/27【政府配布のマスク、8200万枚・115億円分余剰 検査院】の記事より引用

そこまで無駄にするお金があるなら、困窮する国民にまわすべきでしょ!?

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