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正気の沙汰じゃない!


日本各地で最高気温が38℃を超えた酷暑の今日も、五輪は無事におこなわれていたのだろうか?

スマホでニュースは読んでも、テレビで五輪を観ないわたしには、リアルタイムの競技の情報はわかりません。
ただ、このまま事態が改善されなければ、近い将来、新型コロナによる多数の入院患者と、もはや言い逃れもできない医療の崩壊、そして、自宅療養が原因の死者も出るだろうことはほぼ確実だと思われてならない。

死者の予想は、もちろん政府が打ちだした「入院治療は原則的に重症患者などに限定する方針」のせいなのは言うまでもありません。


そもそもこの感染爆発の原因をつくったのは日本政府であり、各国の五輪関係者であり、東京五輪の強行開催であることは、誰の目にも明らかですよね?

が、「GO TOキャンペーン」の時にも感染拡大は無関係だと強弁してなかなか認めなかった政府は、とうぜん五輪での感染拡大も認めるつもりはないでしょう。

認める気がないから、ほんの少しハメをはずした選手たちをスケープゴートに仕立てて、国民の目を彼らへと向けさせたり、とっくに始まっている医療崩壊をごまかすつもりで、入院患者を選別して制限をしたりするのだと思うのです。

選手村の公園で酒を飲んで騒いだ選手たちに対し、警察が出動して厳重注意がなされたという報道などはその最たるもので、日本政府お得意の「強者におもねて、責任を弱者に強いる」卑劣な手口そのものである。

選手が弱者だというのではなく、かれらの立場が「それほど強くはない」という意味です。
ほとんどの選手たちは若く、厳しいトレーニングやコーチの指導など、管理されることに慣れきっていて、各国のメディアや五輪関係者のような厚かましさや、ふてぶてしさとは無縁です。
通報されて警察がやってくる頃にはみんな逃げ去っていたところからしても、開き直って反抗的な態度にでるような選手はいなかったわけです。

ニュースを知って、わたしが最初に感じたのは、「気の毒に」という選手たちへの同情でした。
わたしは今でも東京五輪は即刻中止すべきだと思っているけれど、そのくらいは大目に見てあげてもいいんじゃないかと思いましたね。
かれらは酷暑の日本へ、おそらく「騙されて」やって来ることになり、想像もしなかった連日の猛暑や、検査と不自由な生活に耐えながら、勝っても負けてもSNSで叩かれるのに、それでも国の代表として頑張っているわけです。

なにも市街地へくり出して飲酒して騒いだわけでもないのだから、そのくらいは見逃してあげても良くないですか?
だいたい選手村の公園に警察が出動したというのなら、「このほうが密にならないから」という理由で、駅前辺りで集まってお酒を飲んでるような連中も、まとめて指導や検挙すべきなのでは?
大半は五輪選手と同年代の連中だし、不特定多数の無関係な人々に感染を広める確率なら、いっそ選手村の選手たちよりもかれらのほうがはるかに高いのでは?
選手たちを厳しく指導するなら、駅前で酒を飲んで、マスクなしで大声で盛り上がってような連中にこそ厳重注意をすべきだと思いますね。
選手と違って、かれらは日本在住の一般人でルールブックに縛られないから、やりたい放題でも許されるというのはおかしいと思います。


思うに、こんなのは序ノ口というか、まだまだ可愛いものです。
規則違反が出場停止や強制送還につながることで抑止力になっている選手たちよりも、もっとタチの悪い連中が野放しになっているのに、政府は完全にシカトだし、五輪がはじまった途端、メディアも一切その件に触れなくなりました。

現在の感染爆発について、わたしはこう考えています。

五輪と外交問題を盾に、日本の入国規定をザル化させ、大挙して押しかけてきた海外メディアと五輪関係者が持ちこんだ各国からのコロナウイルスが、今になって東京で猛威を振るっているのではないのか?

この感染爆発の原因をつくったのは、選手村での不自由な生活に耐えている選手たちではなく、今この瞬間も市中に野放しになっている海外メディアの記者たちや、五輪関係者のほうではないのか、と。

べつにわたしだけじゃなく、みんなそう思ってるか、疑ってますよね?


東京五輪の海外選手や大会関係者の入国管理を有名無実化する「特別な理由」があれば「隔離0日」に短縮可能措置を利用して、悪名高い英ロイターを筆頭に、海外メディアによる「隔離0日」を求める「特別な理由」なる模範解答がコピペされたというニュースを覚えていませんか?

英ロイターと中国の新華社が申請したとされる書面で、両社とも「隔離0日」を求める「特別な理由」として英文でこう記す。

〈到着後すぐに競技運営に携わる予定となっている。入国後すぐに活動を始める必要があり、不在の場合、運営に重大な支障を来す〉――申請書が英文で例示する模範解答と一言一句、変わらない。

世界屈指の通信社がコピペ申請とは驚愕だ。しかも記者の入国が遅れても〈運営に重大な支障〉は来さないから「特別な理由」にならない。
新華社は記者14人分、ロイターは16人分を一括申請。ロイターはシンガポール4人、タイ2人、韓国2人、米国、英国、アイルランド、ドイツ、スウェーデン、中国、香港、ニュージーランド各1人と世界各国から記者を派遣する予定だ。

日刊ゲンダイの記事より引用


ロイターと聞いて、昨年末、日本に変異株をもたらした疑いで話題になった報道を思いだしたひとも多いのでは?

ロイター記者のA氏は12月中旬に休暇をとって、変異株が猛威をふるうイギリスへ一時帰国。A氏は12月22日に日本へ再入国し、空港でPCR検査を受けたところ、結果は陰性だった。ただし、コロナの潜伏期間は最大で14日程度とみられており、判定ミスや後から発症する場合に備えて、日本政府は入国日の翌日から起算して2週間の健康観察(自宅待機)と健康状態の報告を要請している。

だが、A氏は12月25日に港区内のパブで友人ら9人とのパーティーに参加。このパーティーの参加者から1名、A氏の婚約者の2名が年末から年始にかけて発症した。正式な検査を受けたところ、2人は変異株による感染だったことが判明。2人ともA氏の濃厚接触者にあたり、「状況証拠から、この男性(A氏)から2人に感染したと推定しています」(厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の担当者)。ただ、A氏はコロナに感染はしたが、発症から時間が経過しておりが、調べられるウィルス量が少なく変異株を検出できなかったという。

週刊文春の記事より引用


海外メディアの記者といえば、ほかに『ケータイは複数持っていくし、その一つを行動管理用に登録してホテルに置いておけば、いくらでも外出できる。1時間くらい電話に出なくても、寝てたとか長風呂とか、いくらでも言い訳は可能だから』発言など、まだ東京五輪を中止か開催か、無観客にするかどうかでもめていた頃から、この種の発言や自由すぎる行動が問題視されていました。

米大手放送局の連中も“野放し”同然で、

「スタッフは大挙して来日しますが、社員の半分はワクチンを接種していないというのです。なのに隔離なしというのだからメチャクチャです。一方で、ワクチンを接種している臨時スタッフや契約社員は、都内のホテルで2週間の隔離を強いられる。正社員ならワクチンを打たずに野放しなのに、おかしい、差別じゃないかと社内でも問題になっているそうです。実質的に隔離0日の連中は東京を満喫しちゃうと思いますよ」(放送関係者)

と、そんなスタッフが競技本番では代表チームに合流するのだから、バブル崩壊も時間の問題だと、当初から言われていましたよね?

だから、わたしは海外メディアの記者あたりがコンビニをベタ褒めする記事などを「鵜呑みにして喜んではいけない」と思うのです。

オリンピック期間中の食事は物足りない。プレスセンターのレストランはボリュームが少なく、メニューも変化に乏しい。
しかし日本では、コンビニへ行けば美味しいものが24時間、いつでも手に入る。素晴らしい!

この種の記事がTwitterあたりで話題になっているらしいですが、ここまであからさまな手口に、お手軽に騙されている場合じゃありません。

これは十中八九まで海外メディア等による偽装工作の一環で、自分たちが感染爆発の要因となっていることをごまかすために、「コンビニを褒めることで日本人の意識を誘導して、自分たちが非難されるのをそらす」のが目的の発信だとしか、わたしには思えないのですけどね。

そもそも五輪を取材に来た海外メディアが、自国の人々に日本のコンビニの素晴らしさを語ったりしますか?
これは明らかに日本国民向けか、せいぜいTwitterあたりで記者個人が発信する、どうでもいい個人的な意見や話題にすぎません。

冷静になって考えてみてください。
高い費用をかけて五輪の取材に送りこんだ記者が、連日のように「日本のコンビニを褒めまくる」記事を書いてよこしたら、会社側では当然「は?おまえは五輪の取材に行ったんだろ?真面目に仕事しろよ」って話になると思いませんか?

こういう連中が山ほどやってきて、素知らぬ顔で日本中をうろついているのです。
選手と異なり、かれらは好き勝手にどこへでも取材に行き、仲間と食事をし、集まって酒を飲み、完全に野放し状態なのだそうです。
かれらを街なかで見かけても、日本在住の外国人か、委託された業者か、海外メディアの記者なのか、見分ける手段はありません。
これでは東京で感染爆発しないほうがおかしいぐらいです。
かれらの行動圏内にある東京近郊や、マラソン会場の札幌、こっそり新幹線で観光に訪れる可能性のある主要都市で感染が拡大するのも時間の問題でしょう。
現行犯でもなければ認めないと思いますが、かれらは一般人と同じ新幹線や電車を利用して移動している可能性があるのですから。


何より問題なのは、感染爆発の事態を招いた海外メディアが野放しになっている背景には、日本政府と五輪組織委員会が大きく関与している点です。
選手や一般人ばかり厳しく規制や管理する一方で、外交や利権の絡む海外メディアや、五輪関係者に対しては入国規制を緩めて、ウイルスを持ち込む可能性のある何千人もの人間をザル状態で迎え入れています。
つまり、海外メディアや五輪関係者にしてみれば、日本政府と五輪組織委員会から「行動の自由」のお墨付きを得ているようなものなのかもしれません。
「GO TO〜」で感染拡大した時以上の被害をもたらすことになっても、日本政府とその関係者は、今度もまた利権優先で、何が起ころうと誰ひとり責任を取るつもりなどなさそうです。

無責任で無能なトップと、なんだろうとその意向に同調し、唯々諾々と従うばかりの追従者が雁首そろえた現政府は、自分たちの目先の利益優先で、日本の未来をドブに投げ捨てている気がしてなりません。

医療崩壊を防ぐ(いまさら?)のが目的らしい今回の決定で、自宅で高熱や呼吸困難に苦しみ、のたうちまわりながら結構な人数の国民が「孤独死」するだろう事態は、医療関係者でないわたしにも予想がつきます。

五輪もやっているんだし、このくらい許されるはずだと、考えなしにうろつきまわり、夜遊びに出かけ、このほうが密にならないからと駅前で仲間と集まって酒を飲むような人々の行為が、感染拡大を助長しているのも言うまでもありません。

それでも五輪を中止していれば、ここまで感染爆発はしなかっただろうと思いますけどね。

ただし、現実は引用した記事にあったように、ワクチンも打ってないのに、入国管理の網の目をすり抜けてきている海外の報道関係者などが山ほど入国していて、取材等の名目で街なかを自由に徘徊しているわけです。
国内でも、まだワクチンを摂取してない若い世代の自粛放棄や、ワクチンを接種して安心した中高年層の警戒が緩んで、緊急事態宣言もステイホームもまったく意味をなしていません。

これで感染が拡大しなかったら世界中のコロナ禍もとっくに終息しているはずで、感染爆発する理由があるからそうなっているのです。

もう一度いいます。
このまま事態が改善されなければ、近い将来、もはや言い逃れもできない医療の崩壊、そして、入院できないまま自宅療養中に孤独死するような人々が確実に出ます。

猛暑とコロナで多くの死人が出てからでは遅いのです。
東京五輪は即刻中止すべきです。


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