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温暖化対策と原発回帰の裏側に隠れている誰かの思惑。


温暖化と二酸化炭素の関係

地球温暖化対策について、わたしはちょっと懐疑的なんですね。
二酸化炭素の『削減目標』とか、アレなんか特に怪しい気がします。
本当に目標達成できるのか、効果があるのかすら疑問です。

だって、われわれが学校の授業で学んだ知識を思いだしてください。
地球は数万、数十万年単位で温かくなったり寒くなったりしているのでは?
氷河期には地球が丸ごと凍結することもある。逆に温暖化で極地の氷が小さくなることもある。地球はこれを繰り返している。地層を分析してそういう結論が出ています。
地球にとっての温暖化は、絶対悪でも終末でもないのである。

もちろん各地で頻発している異常気象と温暖化がまったく無関係だとは言いません。
われわれ人間の飽くなき欲望や経済活動の発展等による、温暖化の人為的な加速は考慮すべき問題です。
コロナ禍で観光客が減ったら運河の水が綺麗になったベネチアの例もあります。たくさんの人間が自然に及ぼす影響は計り知れません。
不必要にCO2を排出しないように、多くの人間が注意ぶかく生活することで、環境破壊のスピードが緩やかになる可能性はあります。

生活様式を極端に変えないかぎり達成不可能な目標を掲げて、CO2削減を合言葉とするのも個人の自由です。
そうしたからといって温暖化を止められるとは思えませんが、どんな努力も、やらないよりはマシでしょう。
真夏の40℃超えの高温や海水温の上昇は明らかに温暖化の影響です。
海水の温度が高くなれば海流が変わったり、大型台風が起きやすくなることもわかっています。
しかし、これらは人智のおよぶ範囲でどうにかできるとは思えない。
では、やはり問題は悪者扱いされている二酸化炭素にあるのか?


二酸化炭素の性質

たとえば金星は、より太陽に近い水星よりも表面温度が高い。これには二酸化炭素が大きく関係しています。
金星の大気の成分はほとんど二酸化炭素です。
金星が夜明けと夕方に明るく光る理由は、金星を覆う厚い大気の層が太陽の光を反射しているからです。

金星の公転周期は約225日。自転周期は約243日と、自転周期のほうが長い。別の言い方をすると、金星の1日は1年よりも長い。
金星は、惑星を丸ごと覆う厚い大気と途方もなく遅い自転のせいで、長い昼間が続く側はずっと灼熱地獄。とうぜん夜の側も熱い。
真夏の屋外に停めた車内で子供が熱中症で亡くなる事故の仕組みは、赤外線を吸収する二酸化炭素の性質が大きく関係しています。

金星は二酸化炭素の厚い大気に遮られて赤外線を放射できない。加えて長い昼間が続く側はずっと太陽の熱や光を浴びつづけている。
そのせいで惑星全体がとんでもない高温になっているのです。
水星のほうが金星よりも温度が低い理由は、水星にはほとんど大気がないからなんですね。

地球温暖化で問題視されている事態とはズバリこの部分でしょう。
すなわち二酸化炭素による温室効果。
大気中の二酸化炭素が増加することで地球の気温が上昇し、金星のような人間の住めない星になるのではないか……と、不安を煽るのがそのやりくちです。

ただですね、金星の状況はそんなだけど地球は条件が違いますよね?
地球の自転周期は24時間と短く、夜には気温が下がる。地軸の傾きのおかげで季節もある。長いスパンで氷河期と温暖化を繰り返している。
金星とはずいぶん事情が違います。
二酸化炭素の増加が原因で金星化するとは、ちょっと考えられません。


火星と木星のあいだにかつて存在した惑星

J・P・ホーガンの【ガニメアンシリーズ】の設定では、火星と木星の間の小惑星帯に、かつて第5惑星が存在したことになっています。
この作品が書かれたのは、まだ温暖化の「お」の字も聞かなかった半世紀近く前です。
そして、この失われた第5惑星での生命誕生には、二酸化炭素と温暖化が大きく関与しています。
薄い地殻と活発な火山活動。二酸化炭素の多い大気と温室効果による温暖化。そのおかげでガニメアンは太陽から遠く離れた惑星に誕生し、進化に成功したのです。
物語はあくまでフィクションですが、条件的に十分に納得できるだけの根拠が挙げられています。

地球上を恐竜が跋扈していた時代も、やはり各地の火山活動は活発だったと考えられます。
大気中の二酸化炭素が増加して植物が生い茂ると、それを食べる草食動物が増える。そしてそれをエサとする肉食動物も増える。
すなわち食物連鎖の完成です。
地球がジュラシックパークだった頃には、全ての生き物が、今よりもずっとダイレクトに二酸化炭素の恩恵を受けていたのは間違いないでしょう。

恐竜の絶滅は巨大隕石の衝突による地球の寒冷化が原因ではないかと言われています。
その被害は巨大津波に巨大地震。多量のガスや粉塵の飛散。衝突で発生したガスが硫酸エアロゾルを形成して成層圏を漂い、長期間太陽光を遮ったと考えられています。
そのせいで植物や植物性プランクトンは光合成を行うことができずに死滅。食物連鎖の頂点に立つ恐竜も死に絶えた。
その大災害を生き残れたのは、環境適応性の高い哺乳類だった……。


人間が増えた理由

そんな状態でも生き残った種族がまた数を増やして繁栄するためには、二酸化炭素と温暖化が必須条件でした。
再び地球に生命が溢れるまでには、二酸化炭素による動植物の増殖繁殖、食物連鎖完成までの過程が再度くり返されたはずです。
そもそもここまで人間が増えた理由は、二酸化炭素と温暖化のおかげで食糧を作れていたからです。
定住して農耕を始めたことで、人間は数を増やしました。
その後も大人数を養うに足る食糧が生産できなければ、人間はここまで増えていなかったでしょう。
もしもその期間が長い寒冷化の周期に当たっていれば、事情は変わっていた可能性大です。

地球は温暖化よりも寒冷化するほうがずっとヤバそうです。
寒冷化すれば植物が育たず、農作物への影響は温暖化による悪影響の比ではありません。
夏が寒くて気温が上がらなければ作物は実らず、冬は寒波と豪雪が長く続く。そんな状態でどれだけの人間や動植物が生き残れるのか?
エサとなる植物が育たなければ家畜もまた育たず、肉や卵も手に入らなくなります。
そう考えると、二酸化炭素の増加を絶対悪と決めつける根拠が疑わしく思えてきませんか?
温暖化と二酸化炭素の増加は無関係ではない。が、二酸化炭素の役割のマイナス面ばかり強調して取り沙汰する風潮や背景には、何者かの作為を疑いたくなってくるのです。


利己的な人間

たしかに地球は温暖化しています。
がしかし、それは人間が『二酸化炭素の削減目標を掲げて、各国でCO2の排出を減らせばどうにかなる』程度のシロモノであるとは思えません。
産業革命以前の生活に戻しでもしない限り、今の経済活動を保ったままで削減可能なCO2など微々たるものでしかないでしょう。
だからといって、今さら大昔の不自由な暮らしに戻れますか?
そもそも、人間が何もしなくたって「地球は温暖化と寒冷化をくり返している」のです。

では、世界は何のために二酸化炭素削減を声高に訴えるのか?
二酸化炭素を故意に悪者に仕立て上げ、温暖化対策を隠れ蓑にして暗躍する何者かの策略ではないか……と、わたしは疑っています。

暴飲暴食すれば身体に不調をきたすように、なんだろうとやり過ぎればしっぺ返しがきます。
経済の拡大や発展も同様です。
人間が増えすぎたせいで起きている環境破壊や資源の浪費などの悪影響は、非常に目につきやすい。
増えすぎた人間が水や空気を汚し、植物を減らし、資源を奪い尽くせば、弱い者や不運な者から淘汰されてゆくことになります。
それに黙っていない者も、おとなしく淘汰されない者もいるでしょう。
政治や経済を支配する者たちは、そうした非難の矛先をどこかへ向ける必要があるわけです。

人間が他の生き物と違う点は、生きることに貪欲で、非常に利己的でもあるという部分です。そのせいでここまで発展したとも言えるのですけどね。
なかには他人を犠牲にしても自分だけは生き残る。誰よりも多くを手に入れることを望む者もいます。
支配者階級を自認し、権力か財力、あるいはその両方を持つ者たちなら、なおさらその傾向も強い。
生存競争の舞台を経済活動の場に移し、利己心を剥き出しにした肉食恐竜のごとき彼らが、一体どのような手段で戦うものか……?一般人には想像もつきません。

20世紀後半に「石油があと数十年で枯渇する」と大騒ぎになって、代替エネルギーとなる原子力発電所が次々につくられた、という話を聞いたことがありませんか?
ちょうど今、二酸化炭素増加による地球温暖化を止めようと危機感を煽っているのと似ていますね。
その風潮のなか、太陽光発電が一気に広がった構図とも似ている気がするのは……わたしだけですか?


原発回帰と増税

はたして、二酸化炭素の問題に各国の政財界の意向や都合は本当に関わっていないのか?
スーパーの店頭からトイレットペーパーが消えたというオイルショックの時はどうだったのか?
もし関わっていたとすれば、太陽光発電の普及にも関与していないはずがありません。
この国の太陽光発電は、儲け優先の強引なパネルの設置の弊害で、土砂崩れや環境破壊の問題が起きています。
自然エネルギー礼賛の裏側で、「試しにやってみたけど、やっぱり原発がいちばん面倒がなくて儲かるか…」なんてことをこっそり議論している輩がいたとしても、わたしは驚きません。

ちなみに石油は今も全く枯渇することなく扱いだけが変わりました。
化石燃料は地球温暖化を促進するからという理由で採掘量を減らされて買い叩かれたり、政治的な問題で価格や供給も左右されています。
関係各国の利権がどのように変わったのか…調べてみると興味深い事実が判明するかも?

長引くロシアとウクライナの戦争で、昨今はどの国も自然エネルギーが入手困難になっています。
すると途端に石油の供給を増やせとか、安定した供給が可能な原子力発電に回帰するべきだとか、そんな声があがりだしました。
それも一般市民による切実な要求の声ではなく、利害関係にある経済界の重鎮の意向や各国の指導者による政策としてです。

この国でも、誰かさんが原発回帰に向けて強引に舵を切りました。
福島の原発の処理もまだ終わっていないのに、「3.11」を目前にして強行することでしょうか?
他にも、某国のミサイルがすぐ近くまで頻々と飛んできている現状での原発推進という疑問もあります。
増税してでも防衛費を増額すると言いだした一方で、あたかも「狙うならここが目標ですよ」と言わんばかりじゃないですか !?
何かおかしい。辻褄が合わない。
何か別の目的か、裏があるような気がしてなりません。


※ここから先は個人の勝手な推測であり、私的見解です。


憶測と私的見解

安倍、菅政権下では経産省が幅を利かせていましたが、岸田政権では財務省が主導権を取り返した模様です。
今回の増税の背後には、財務省の「これまでばら撒いてきた資金の回収を図って増税路線に持っていきたい」という思惑や岸田首相との関係が透けて見えるという見方があります。
ならば原発回帰や防衛費の増額も同じことが言えるのでは?
原発や防衛費の増強を求める国や人物や団体等に対して、彼が配慮している可能性はないでしょうか?
そうした“布石”によって、彼個人の“今後”が安泰となる可能性についても考えざるをえません。
この“今後”とは、彼が“次の人物と総裁を交代した後”という意味です。
現役時代は問題アリアリでも、後に「元首相」の肩書きを盾に発言力を持ち、わりのいいポストについたり、大きな影響力をもつに至った先達がいますからね。

なにしろその人物ときたら、任期中は全く評価されず数々の失言と失策をくり返し、内閣支持率は9%と1ケタを記録。直後の選挙に悪影響を及ぼすからという理由で辞職した人物なのですから。
それでもその人物は後に自分の名を冠した派閥を持ち、利権まみれの東京五輪でも呆れるほどの老害ぶりを発揮して話題になりました。
彼は「アレ」を手本ないし目標とするつもりなのでしょうか?

5月の広島サミットで、広島選挙区から当選している岸田首相が、某国大統領や各国要人を平和公園や原爆資料館に案内するのは、世界が注目する一大イベントとなるはずです。
彼はそこで華々しく有終の美を飾る予定で、今のうちに着々とその後のための足固めに動いているという可能性は考えられないだろうか?
防衛費の増額もサミットで茶番を演じるため、すでに某国と武器等の購入が約束済みであったりして?
いずれ天下りする予定の財務省官僚や、原発を稼働させたい経済界の人々とのパイプをつくり、絆を深めるために動いていたりはしないか?
増税や原発回帰を決定した背景に、そんな思惑が見え隠れしているよう思われるのは、わたしだけですか?

これらはあくまで勝手な憶測、私的見解にすぎません。
でも、もし彼にとっての「ゴールは既に見えている」のであれば、ありそうな話じゃないですか?
それなら増税だろうが、防衛費増額だろうが原発回帰だろうが、いくらでも強硬に推し進められるのではないかと思うのです。
彼の周囲の人間たちが、彼の暴走を抑えられない理由も、やはり同じだろうと考える次第です。


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