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続:メンターがコーチング受けてみた

自己紹介:いち

今年の6月から始めたコーチング。2週間〜1ヶ月に1回のペースで実施していたのですが、先日ついにクロージング(=コーチング終了:自分の中で腑に落ちた状態)となりました。

こちらは、コーチングを受けた理由や、前半部分までで感じたことをまとめた記事となります。

前回の記事のまとめ
・結論:コーチングを受けてかなりよかった
・理由:自分の心の構造を把握することができた
【具体的によかったこと5選】
1)気遣いなく、一方的に、安心して話せる
2)キャリアを語る上でよく出てくるキーワードが炙り出された
3)キーワード「自信」について、自分なりの解釈をすることができた
4)将来のキャリアに対する不安が解消されつつある
5)コーチングネタで自分語りができるようになった

今回は、コーチングはその後どうなったのか?を振り返りながら、
・どのように進めたのか?
・結局コーチングで何が得られたのか?
・何を持って終了(=クロージング)になるか?
・コーチング効果を最大化するための方法
などについてお話ができればと思います。

コーチングは、個々人の目的によって得られるものは全く異なりますが、私と同様に、「キャリアに漠然とした不安がある」「自分自身についてもっと深く理解したい」「コーチングは気になるけどいまいち踏み出せない」というような方に、少しでもご参考になればと思います。

今回のコーチングの全体像

全体を振り返ると、コーチングの全体像は「全6回」+「追加2回」、合計8回で終了となりました。毎回1時間のセッションのため、合計8時間で終了となりました。

コーチに依頼した「解決したいこと」
”将来のキャリアに対する漠然とした不安を持っている状態を解消したい”

コーチングの全体像
【初回】自己紹介、趣旨説明、フリートーク
【2回目】初回に出された課題「過去と未来の棚卸シート」を見つつ深掘り
【3回目】2回目で出てきたキーワードの更なる深掘り
【4回目】キャリアを発展させるための心構えの深掘り
【5回目】自分の心の構造を理解するためのキーワード発掘
【6回目】これまでの内容をまとめ(一旦終了)
【7回目】「転職」というトピックに絞って再度ディスカッション
【8回目】将来の夢と今の仕事を深堀・定義(完全終了)

6回目の時点で、ある程度自分のキャリアに対する漠然とした不安を持った状態は解消できたため、一旦終了しました。その後、「転職リクルーター」の方とお話しする機会が出てきたため、「転職」というトピックに絞って再度コーチングを実施。これまでの1〜6回目内容を土台に、転職や将来の夢、今の仕事などをさらに深堀、肉付けができ、8回目で再度完結、となりました。

セッションを重ねるたびに、自分の心の中にある「考え方の幹の部分」が見えてくるのはとても嬉しいものでした。これわかってくると、新しいトピックが出てきた際にも、その考え方の幹に沿って「思考を肉付けする」という感覚でアップデートできました。

今までは別々の事象と思っていたことが、その幹となる考え方とともに「繋がってくる」感覚で、小説の中で次々と伏線が回収されていくようなとても気持ち良い感覚を得ることができるようになりました。

では、全8回を通して自分がコーチングから得られたことを改めて振り返ってみてみます。

コーチングを通じて得られた3つのこと

結論から言うと、コーチングの目的であった”将来のキャリアに対する漠然とした不安を持っている状態を解消したい”という狙いは達成できました。

この「漠然とした不安状態」という抽象極まる状況がいかに改善されたのか。大きく分けると、下記の3点に対して「自分が納得できた(=腑に落ちた)」ことで「解消した!」という気持ちを持つことができました。

納得できた3つの点
・自分のモチベーションの構造(自分の行動原理)
・「仕事」に対して求めること(どのような働き方が理想?)
・今の仕事と自分の夢の関係が明確に(今の仕事、合ってる?)

そしてこれらを資料にまとめることで、今や未来に悩んだ時、思考の出発点として使える「思考の拠り所」を手に入れることができました。

ここからは自分語りになりますが、同じような悩みや疑問を持っている方の少しでも参考になればと思い、晒します。

1)自分のモチベーション構造がわかった

前回までのコーチングを通じて、自分がキャリアを語るときに出てくるキーワード「自信」が特定できました。そしてその自信とは自分にとって「全力で走る際に側に存在する、ガードレールのような存在」という言葉まで定義ができました。

その後のコーチングでは、ではそもそも自分が「全力で走りたい」と思う原動力はなんなのか?を明確にするべく掘り下げていきました。

そこで出てきたキーワードが「安心」と「変革」という矛盾する概念です。まずは自分の好奇心に沿って、新しいことに挑戦したい、そのために自分を取り巻く環境を大きく変えることで、自分自身を変革したい。これが大きな動力になります。過去の経験でいうと、留学や就職先の決定、結婚、今の中国への赴任などがこの変革にあたります。

しかし、一旦この変革を起こしてしまうと、非常に自分自身が不安定な状態になります。変化に伴い、不安だらけの状態に飲み込まれます。その時には「変革」に対するモチベーションよりも、この不安定でストレスフルな状態から早く解放されて落ち着きたい、つまり「安心したい」というのが強いモチベーションになってくるのがわかりました。不安定な状態になった時には、「一刻も早く新しい環境に順応して落ち着く」ことが自分を突き動かす1番の動力になることがわかりました。

しかし一旦安心して落ち着いた状況になると、また好奇心が新たな変革を求める。この一見矛盾する、変革と安心。この二つのキーワードをぐるぐると回ることが自分のモチベーションの構造であるということが見えてきました。

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これが言語化、可視化できたことで、「今は自分は安心状態かな」「変革から安心に向かう途中かな」など、自分の今の状態から心の状態を客観的に見ることができる軸を作ることができました。

2)「仕事」に対して求めることがわかった

コーチングで、自分が仕事に対して重視することを棚卸する機会がありました。いくつか要素を洗い出した結果、自分が「一緒に働く人」を最も重視しているということがわかってきました。

これは意外な発見で、もともと自分は「やりたいこと」を軸に仕事を選んでいるつもりでいました。しかし、実際にはやっている仕事内容よりも、誰と一緒にやっているか、ということを重視していることが発覚。これは仕事の選び方やキャリアに大きく影響を与える発見でした。

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そこから一歩掘り下げて、どんな人と一緒に働きたいのか、そのような人たちに「選ばれる自分」になるためにはどうすれば良いかを考えてみました。

これまでは朧げな夢として「昔からの友人と一緒に楽しい仕事を立ち上げたい」というものを持っていました。しかし、真面目に、誰と一緒に働きたいかの思考を詰めていくと、実際に仕事として一緒にやりたいメンバーは、そのような昔からの友人「ではない」のではないか。仕事であれば、仲の良さや相性などよりも、「やりたいことが一緒」で「必要とする能力がある」方が重要かもしれない、ということが見えてきました。

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「仕事」を主語にして、一緒に働きたい人が見えてきたのも面白い発見でした。では、そのようなやりたいことが一緒で必要とする能力を持っている人と、どうすれば一緒に働けるか。

そのためには、まずは自分のやりたいことを明確にする必要があります。やりたいことを明確にしてそれを発信する。やりたいことに一歩でも近づくアクションの行動を起こす。そうすることで、それについてきてくれそうな仲間を探せるということは、過去の経験上、実感がありました。

その上で、仮にチームができた時、そのチームの中での「自分の役割」は何か。どのような形でそのプロジェクトに関わりたいか、という疑問が出てきました。これを深堀することで、今の仕事への関わり方がさらに見えてきました。

3)今の仕事と自分の夢の関係が明確になった

ある目標を実行する際に、その達成へのアプローチはさまざまなものがあります。さらに、チームでその目標達成をする場合、その中で自分がどのような役割を担いたいのか、力を発揮できるのかはモチベーションに関わる重要な問題です。

コーチングで自分の夢を語った際に、それらにどのような関わり方をしたいか、ということについては非常にさまざまな角度から深堀をしてもらいました。その結果、関わりたい役回りとして「裏方の仕掛け人」というキーワードが出てきました。

一人一人のプロフェッショナルの方々と協力しながら、プロジェクトを前に進めていく。関わる全ての人が「楽しく」「やりがい」を感じられる形にする。

そのために、1対1で対話をしてモチベートしていく。複数のメンバーとの話をまとめていく。より大人数の人に向けて、物事の魅力をプレゼンテーションする、など。

過去を振り返っても、自分が一番気持ちよく、自由に働ける役割はこの役割でした。

それに確信が持てた時、今の自分の仕事は、まさにこのやり方を体現できる仕事であると腑に落ち、結果、今の仕事に前向きに集中できるようになりました。

もしかすると、思考の奥底で、「今の仕事ありき」ということに引っ張られているかもしれませんが、いずれにせよ、今の仕事は自分に向いている、という確信が持てたことは大きかったです。

今の職場は理想の働き方に近い働き方ができる、そして上記の2)で整理したように、今の仕事で一緒に働ける人を選べる自由度の高さが組み合わさると最高!と感じるだろうことがわかってきました。

この「裏方の仕掛け人」として動けること、そして「一緒に働ける人を選べる」こと。これが今後の自分のキャリアを選ぶ軸になってきますし、今の働き方を幸せかどうか判断する尺度になるということがわかりました。

次々と思考や気持ちが言語化されていく

今回の記事の中で紹介しただけでも
「自信はガードレール」
「変革と安心のサイクル」
「一緒に働く人が重要」
「裏方の仕掛け人」
などがキーワードとしてできました。

また紹介できなかったものとして
「キャリアは高速道路と下道の繰り返し」
「変革の出発点は決断」
「勝ち確定状態を作りたい」
「コントロールできることとできないこと」
「明確なNorth Starが作る安心」
などのキャリアに関わるキーワードも見えてきました。

自分の心の構造を決めるキーワードが次々と出てくる。それが、どのような存在なのか、それらはどのような関係になっているのかを一つ一つ整理していく・コーチングは終わりがないものでもありますが、一つの目安は「自分が腑に落ちた」段階で終了となります。

その腑に落ちる一つの目安となるのが、「言語化できたかどうか」です。自分の当初の悩み、曖昧漠然としたものが、自分が納得できる言葉で表現できたかどうか。対話の中で、一つ一つ納得しながら言語化できていくので、一人で深掘りするよりも辛さは少ないです。

兎にも角にも、自分の腑に落ちたキーワードが次々と出てくるのは、相当に爽快な経験でした。

コーチング効果を最大化するために

以上が、私がコーチングで得られたことです。何度も言ってしまいますが、結果本当に受けてよかったです。

最後に今後コーチングを検討される方、そしてすでにコーチングを始められている方に向けて、コーチング効果を最大化するための鍵、それは「学びを可視化する」ことです。自分の場合、毎回のコーチングの後、自分なりの理解を、パワーポイントで図式化してまとめていました。

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パワーポイントで可視化して整理することで、コーチング時の言葉だけのやりとりを反芻し、改めて再整理することができます。また、ビジュアル化されることで、記憶の蘇りも早くなり、他人への説明もしやすくなります。

以上、コーチングを受けて、結果非常によかった、という話でした。参考になれば嬉しいです。

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