経理、財務、コーポレートファイナンスの違いとは?
最近は銀行、財務コンサル、上場企業の社長、社内の経営管理メンバーなどで、ファイナンスの話をする事が多いです。
昔は分からなかった事が多い分野でしたが、流石に経営者を続けているとお金には詳しくなってきました。税理士さんや銀行さんに指摘が出来るぐらいに。
経理とは、PLやBS、CFといった財務三表の管理や整理
財務とは、予実管理、管理会計、資金調達、投資。組織内部の業績測定・業績評価に役立てるための手法
コーポレートファイナンスとは、企業価値最大化のための資金調達、分配などの活動
でしょうか。
被る部分もありますし、定義が多少違う人もいるかも知れませんが、大枠はこんな感じです。
経理、財務、コーポレートファイナンスの違い
経理、財務、コーポレートファイナンスは、それぞれに違いがあります。
経理が行う財務三表は、簿記を基本として、お金周りの基本です。
ここが出来ていないと何も始まりません。
お金を本質的に稼ぎたい方は、基本を覚えましょう。
財務が行うことは、予実管理での数値管理、管理管理会計などで、
経営管理者の意思決定や組織内部の業績測定・業績評価に役立てることを目的にします。
コーポレートファイナンスは、企業価値最大化のための資金調達(銀行/投資家等)を行い、専門的な知識で資金調達、還元、分配、返済を行います。
さて、経営者やビジネスパーソンのあなたは、どこまでお金を理解しているでしょうか。
ここからは、「お金の時間価値」の考え方をお伝えします。
「お金の時間価値」について
お金を稼ぎたいと思ってはいるが、お金の実態を知らない方も多い。
勿論、セールス力やマーケティング力、個人スキルの最大化でも稼げます。
むしろ王道です。
しかし、お金を勉強しないと稼ぎ続けることは難しい。
「お金の時間価値」の話は先日、経営管理のメンバー3名にも話しました。
なぜ、これに今投資するのか?は、お金の考え方で経営判断が変わります。
お金の基本は幾つかありますが、お金は時間によって価値が変わるという原則もその一つで、「明日の100万より、今日の100万の方が価値がある」という事。
計算式にすると下記なのですが、それを説明します。
【FV = I * (1 + r)^n】
※FV(将来価値)、 I=初期投資額、r=金利、n=期間数
仮に、5年後に100万円の商品券を使えるとして、あなたは今この商品券を100万円で購入するでしょうか?
きっと、購入しないですよね。
その理由は、100万円をもっと有意義に使える可能性を考えたり、賢い方は、インフレ率や金利を考える人もいるでしょう。
であるなら、5年後に100万を使える商品券は現在価値に変えるといくらになるでしょうか。
それを計算するのが上記の計算式の応用編です。
上記の計算式(FV = I * (1 + r)^n)は将来価値の算出方法ですが、現在価値(PV)の算出方法は、逆算するだけ。
【PV = FV / (1 + r)^n】で計算出来ます。
仮に、世の中の金利や利回りが2%の債券があったとしましょう。
FV(未来価値)は5年後に100万円ですから、計算式は下記になります。
※5年間は複利で回ることが前提ですので、5乗しています。
PV=1,000,000/(1+0.02)^5
ゆえに、金利2%の複利の場合、5年後に100万円の商品券の現在価値(PV)は、905,730円となり、5年後に100万円で使えるなら、90万5,000円なら買っても良いかなという人が現れます。
これが「お金の時間価値」という考え方。
ちょっとややこしく感じるかも知れませんが、理解すれば簡単にお金を理解することが出来ます。
経営をするという事は、ヒト・モノ・カネ・情報のいずれかにお金を使うということ。
お金の時間価値を知らなくても、ファイナンスを理解しなくても、経営は出来ますが、投資ミスを起こしたり、成長が続かなかったり、思ったよりも利益が残らなかったりもするでしょう。
やはり多少でも勉強する事をお勧めします。
経営者は、勉強、勉強また勉強です。
知は力なり。Knowledge is Power.です。
セミナーベースは、経営者やビジネスパーソンのビジネス力を高め、
行動を変える機会を提供し続けます。
いつも応援しています!!
株式会社エックスラボ
代表取締役 藤 勝行
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