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「ロシアバレエ団公演をどう見るか!?」新科目公共から学ぶ探究のトビラ(16)

 人間社会では,必ず意見や考え方が対立します。解のない問題や課題が現代社会では増え続け,これからはコミュニケーションを通じた共に納得できる解を見いだす姿勢や態度がますます求められます。中高社会科教員経験のある大学教員です。生徒や学生たちとの授業実践,互いの根拠や意味を問い合う対話による探究活動を紹介します。諸学校での授業活用はもちろん,理解しやすい身近な題材にしていますから,友人同士や家族団らんで語り合ってみてはいかがでしょうか。

※  キャッチアイ映像は,モイセーエフバレエ団様より

ロシアバレエ団東京公演の開催

 2022年10月17日,ロシアの国立バレエ団の公演が東京で開催されました。一昨年に予定されていた公演が延期になっていたとのことであります。今年になってからロシアがウクライナへ侵攻していることにより,さまざまな声が上がるようになりました。

主催者の声は?

 主催は,ロシア文化フェスティバル日本組織委員会です。事務局長コメントでは,「政治と文化芸術を分けて考える。厳しい情勢のときだからこそ,文化・芸術の交流が大事ではないかと思うんです。」と発信されています。

ウクライナ側の声は?

 川崎市に住むウクライナ人ボグダン・スルシンスキさんは,「ウクライナの文化はロシアの侵攻で危機にひんしている。ロシアの芸術家が自由に演奏する機会がある間に、ウクライナの芸術家は爆弾シェルターに隠れている」として、公演の中止を求めています。

政治と文化・芸術の関係は⁉

 政治と文化・芸術は,切り離して考えるべきという意見もあれば,そうでないという意見もあります。一日も早く戦争を終結して,ロシアバレエ団の方々が歓迎されるような日々が戻ってくることを切に願いたいですね。

探究とは…
①自分で課題を見いだす
 ②解のない問いと向き合う
③人としての在り方生き方を追究する
④他者と共に望ましい社会形成に参画する


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