見出し画像

「同性婚を合法化!?」新科目公共から学ぶ探究のトビラ(17)

 人間社会では,必ず意見や考え方が対立します。解のない問題や課題が現代社会では増え続け,これからはコミュニケーションを通じた共に納得できる解を見いだす姿勢や態度がますます求められます。中高社会科教員経験のある大学教員です。生徒や学生たちとの授業実践,互いの根拠や意味を問い合う対話による探究活動を紹介します。諸学校での授業活用はもちろん,理解しやすい身近な題材にしていますから,友人同士や家族団らんで語り合ってみてはいかがでしょうか。

日本における同性婚の現状

 2022年10月現在,日本では同性同士での婚姻(=同性婚)が法的に認められていません。日本国憲法第24条1項は「婚姻は,両性の合意のみに基づいて成立し…」と定めています。多くの地方自治体では,同性パートナーシップ制度を導入するようになりましたが,遺産相続や配偶者控除などはできないままであり,課題の解決には至っていません。

性の多様性とLGBT

 LGBTは性的マイノリティ(性的少数者)や性の多様性を表す総称のひとつです。Lesbian(レズビアン:女性同性愛者),Gay(ゲイ:男性同性愛者),Bisexual(バイセクシュアル:両性愛者),Transgender(トランスジェンダー:性自認が一致しない人)の頭文字をとっています。最近では,LGBTQIAというさらに多様性を表す総称もあります。

キューバでは同性婚を合法化

 キューバでは,2022年9月,国民投票で可決された改正家族法が成立し,同性婚が合法化されました。国民投票(投票率約74%)では66.87%が賛成票を投じました。

日本での法制化は⁉

 2001年,オランダは世界で初めて同性婚を法制化しました。G7(主要先進国首脳会議)の中でも,同性婚やその制度が認められていないのは日本だけになっているとのことです。日本でも国民投票も視野に入れた国民的な議論が必要になってきているようですね。

探究とは…
①自分で課題を見いだす
 ②解のない問いと向き合う
③人としての在り方生き方を追究する
④他者と共に望ましい社会形成に参画する

#探究学習がすき

この記事が参加している募集

#探究学習がすき

7,494件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?