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COVID-19への対策の考え方が秀逸!

連日の新型コロナウィルスのニュースにうんざり!結局どうするのがいいの?って話題がワイドショーのテーマだったり。そんな時に、

二枚のマスクを配布?!え?!
と、政府批判を始めてる方がいますが、その前の会見をご覧ください

全国の医療機関に対しては、先月中に1,500万枚のサージカルマスクを配布いたしました。さらに、来週には追加で1,500万枚を配布する予定です。加えて、高齢者施設、障害者施設、全国の小学校・中学校向けには布マスクを確保し、順次必要な枚数を配布してまいります。
 本日は私も着けておりますが、この布マスクは使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用可能であることから、急激に拡大しているマスク需要に対応する上で極めて有効であると考えております。

国内の全世帯に配布するのは追加のサポートです。国内の必要なところには準じて配布いたします。ただ国民全員に配ります!なんてことはいたしません。

メディアに、SNS等に、ソースのないデマ記事DMに、踊らされないでください。その連続が「群集心理」となり、思いがけない良くない方向へ向かう可能性があります。今は、政府の対応、各自治体の対応、そして自分の対策の考えが何より大事かと思います。

そこで、

新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する厚生労働省対策推進本部クラスター対策班 東北大学大学院医学系研究科・押谷仁教授 が先日「日本公衆衛生学会」でお使いになってたCOVID-19への対策の考えがわかりやsく、資料が秀逸でしたので、ご紹介!

COVID-19への対策の概念


始めにクラスター対策班の方向性は


・中国やシンガポールの対策とは異なる日本独自の対策の構築を目指す
・疫学解析・数理モデル解析により最適解を探っていく

日本でメガクラスターが起こることが懸念される状況


・帰国者、接触者外来に心配だからというような人が殺到
・大規模は感染していない中に、少数の感染者がいる状況で、混雑した外来でウィルスの伝播がが起こるとメガクラスターになる可能性がある

日本の新型コロナ対策の目的

・社会的・経済機能への影響を最小限にし、感染拡大の抑制効果を最大限にする
・感染拡大のスピードを抑止し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らすこと

対策の3本柱

・クラスター(集団)の早期発見、早期対応
・患者の早期診断、重症者の集中治療の充実と医療提供体制の確保
市民の行動変容

クラスター対策の基本なっている考え

・感染者・接触者・感染連鎖・クラスター連鎖は制御下に置けている限り大規模な地域流行につながらない

でも、地域の流行状況に応じた対策も!
!)すべての地域で実施対策
2)3密+αの環境をできるだけ避ける
3)クラスター対策

もし、地域内の感染拡大の兆候が見られた地域では!
1)3密+αの環境をできるだけ避けるためにより実効性を伴う対策
2)より積極的な行動変容の呼びかけ
3)クラスター対策の主体は医療機関、高齢者施設にシフト

さらに、感染拡大が続く場合、もしくは医療体制が維持できない場合!
1)特措法による緊急事態宣言
2)外出の自粛要請・施設の使用制限などのより積極的な対策

資料から見るまとめ

・SARSと違い、無症状と軽症のケースあり
・喉の痛みもSARSとの違い
・多くの患者は無症候、軽症ですべての感染連鎖を見つけるのは不可能
・疫学的にSARSともインフルとも異なる感染症
・新型コロナには知見に基づく有効対策の確立が必須
・このウィルスは被害軽減という考えは成り立たず、諦めたときに大規模感染が広がる
・基本再生産係数 1の人が平均で何人に感染させるかという指標を理解、これ大事

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・クラスターさえなければ、つまり地域に広がらない
・大規模な地域内流行が起こるのはクラスターの連鎖もしくは大規模クラスターからの二次クラスターの派生が原因
・クラスターが起きてる環境では大声、歌う、1対複数等、多くは咳くしゃみがなく通常の飛沫感染ではない
・若者よりもアクティブな中高年からのクラスターあり
・PCR検査のキャパはどこの国も限界がある。その限界に近づいた時に病院や検査機関に密集し、急速な感染拡大へ
・日本での第二波流行原因は激増した輸入例(3/9~激増)

現在は

・報告者は増えているが、施設内感染例が多く、爆発的な地域感染が増えている状況ではない
・しかし、感染者、孤発例が増えている。ギリぎりの状態

今、懸念されること

①帰国者感染の増加
②相次ぐ施設内感染
③新たな見えにくいクラスターからの感染

重篤患者が増えると集中治療のキャパオーバー つまりこれまで救えた命が救えなくなる。

まず日本はここまでうまくいっている!

・医療アクセスの良さと、医療レベルの高さのために初期段階で流行およびクラスターを検知できる
・保健所、自治体、地方衛生研究所、感染研などの努力でクラスターが相当程度可視化できている
・都道府県知事の協力でより積極的対策への切り替えが迅速にできている
・クルーズ船から続く様々なことから非常に多くのことを短期間に学んできている

最後により厳しい第2波を乗り越えるためには必要な条件は?

・保健所、地方衛生研究所、検疫所、クラスター対策班の人員の早急な拡充。特に保健所の軽減負担。
日本に住むすべての人が、この問題を真摯に考え、それぞれの行動を見直してもらうこと「行動変容」!!


最後に

何よりの対策は「行動変容」に尽きることだと、この資料呼んで感じました。しかしながら外出自粛もありますが、3密+αに取り組んでいる飲食店様もおります。行動変容し売り上げを得られない方々多くおります。感染拡大防止の行動変容。行動変容がもたらす社会の変化。お店に行かないことが行動変容という考えもありますが、対策を講じているお店にいくのも「行動変容」だと思いますし、イベントも配信で投げ銭方式に変えてみるのも「行動変容」だと思います。「適者生存」ではないですが、これを機にパラダイムシフト再考の機会と捉え、行動変容、意識して行動すのが大事ですね。


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