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組織やチームづくりに関わる人たちには、「フラジャイル」を読んでほしい

私に近しい人たちはご存じかと思いますが、昔から呼吸するのと同じようにマンガを読みます。マンガを読まない日はありません。人生で大事なことはほとんどマンガから教わったといっても過言ではありません。
スマホ(アプリ)で読めるようになってから、それはさらに加速していますが、そんなマンガから教わった大事なことを、おすそ分けしてみようと思いました。

マンガを読んでいる環境

ちなみに普段マンガを利用している環境は以下のアプリです。スマホで読んでいます。
かなり前からマンガを紙で読むことはなくなりましたね。

コミックス購入用
・LINEマンガ
・マンガボックス
週刊/月刊連載用
・ジャンプ+
・ヤンジャン!
・マンガワン
・サンデーうぇぶり
・マガポケ
・ニコニコ漫画

これらのアプリを使い分けて読んでいるのですが、基本的にはコミックスで読んでいます。
週刊/月刊連載作品をそれぞれの掲載雑誌のアプリで読みつつ、さらにコミックスで読む、みたいな感じ。

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見

取り上げたいマンガは星の数ほどあるのだけど、今回は「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」を取り上げてみたいと思います。

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
病理医が主人公の作品。医療マンガはいろいろありますが、この作品は医療を取り巻く様々な人たちの人生や生活、それを織り込んでいるところに特徴があり、他にはない魅力となっていると思っています。

医療をテーマにしながら、それを取り巻く人たちの人生や思いを綴った人間ドラマ。仕事に対する誇り、ひたむきに取り組む、難しさや意義、そういったものが突きつけられます。
読んでいて心を揺さぶられます。
そして、組織開発に関わるということは医療でいうところの病理医と似たような役割なのかもしれないと思って、この作品を取り上げました。


組織やチームづくりに関わる人たちへの贈るシーン

前置きが長くなりましたが、私自身が組織やチームづくりに関わっていることもあり、そういった領域に関わる人たちにこの作品に登場するシーン、そしてそのシーンに含まれる言葉を贈りたいと思い、いくつか取り上げたいと思います。

何かを始めるのは簡単だ、喋るのをやめて動き出せばいい
これ、昔からよく口にしている言葉。
もちろん、とりあえず動けばいいというわけではないのだけど、何かを始めるのは本当に簡単なこと。動き出せばいい。
この動き出すことができるかどうか、それがすべて。
それは具体的な行動かもしれないし、対話をするでもいい。ただ喋るのではなく、対話をすることだって動き出していることだ。


とことん責任を持てる自信がないなら、それは「わからない」ということだ
「わからないこと」をわからないと認めること、言えること。
それはとても大事なことなんだけど、なかなかできないことが多いのではないでしょうか。
このシーンでは「自分の鑑別」、つまり病理医としての所見について話しているわけだけど、何かについて述べるのであれば自分の言葉で、その自分の言葉に責任を持てる自信を持つ。それが述べることについて理解しているということでもある。
その自信が持てないのであれば、「わからない」ということを認める。
それができることで人は成長することができるのだけど、この「わからない」ことを認めることは勇気が必要。
でも、それを認めることが「自分がなにをわかっていないか」を知ることができるし、それによって自分が成長するには何が必要かがわかる。


病気には必ず原因と機序があるという大前提を無視しやがるから、それは僕の仕事を軽んじていることにほかならない
ここでは「病気」について話しているが、これは組織/チームづくりでも同様で、それに関わる人にはその人が果たす役割がある。
わかりやすい、すぐに効果が出る仕事ばかりではない。
組織やチームに解決すべき課題がある場合、いま「何」が課題であるかを見定めて、その要因を探る。そしてそれを「どのように」解決するかを考えますが、その課題や要因に目も瞑るケースもあるかと思います。様々な事情があって、目を瞑ることがあるかもしれませんが、病気を放置しておいても自然に治ることは稀なように、組織やチームの課題は放置しておいて解決することはありません。


ダメージを最小限に抑える最善の方法は ー 戦わないことです
これは常に自分が念頭に置いていること。戦う必要なんてない。
自分は何と戦おうとしているのか、それは戦わなければならないのか?
何かと戦っているように感じたら、この言葉を思い出したい。


バカ正直に長年続けることを誠実って言うんですよ
これな。長年続けることをすべて美徳というわけではないのだけど、長年、長期間向き合い続けることは誠実であるかもしれない。
それはとてもタフさが求められることではあるのだけど、向き合いつづけること、その場に居続けること、あきらめないこと、ねばること。
自分が向き合っている人やチーム、組織に対して誠実であるかどうか。誠実であるかどうかを自分自身に問う、そのことを考える機会はあまりないかもしれないけど、忘れずにいたい。

もっとたくさん取り上げたいシーンや言葉があるのだけど、紹介しきれないので、興味を持った方はぜひ、読んでみてください!


コーヒーを飲みながら書いていることが多いので、サポートいただけたらコーヒー代として使わせていただきます!