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武道コンテンツ化、技術のエンタメ化の方向性

【令和改訂版】響尤CEO 勝田 晴美
武道の公益性をデータ化しコンテンツ化を進めて基盤となる事業モデルをきちんと作りましょう。武道インバウンドは統括者の能力や個人道場などの資産と資本に頼っている状況にあります。
理想は武道で大峠を越えられた者はその余徳として無償で志望者に対して稽古や仕合を提供できるようにしたいです。そのためのコストは?と云うと、方向性らしきものは五輪書に書かれていますが「方法」は書かれていません。
私の意見は観光化により武道そのものを産業にせず、従事者のもつ文化としての価値を高めることで、あるいは政治性を広めることによって社会基盤を作ることが先決という大枠ですが、それには個人では如何ともしがたい複雑な能力が必要です。
政治能力と宗教的な能力つまりシャーマニズム、そして自前で別のところから糧を稼ぎ出して他の雇用も創り出す経済人でなくてはなりません。
その理由は次の通りです。
前提としてサムライは仕える先つまり主君がおりました。大名です。今は大名制度も封建制度もありません。が、かつて大名がなぜ大名となり得たか、殿様が取り立てていた武士がいかなる働きをしたかを理解すると浮かび上がる一本の資質があります。戦闘は能力を磨いて最終的に民と世を豊かにするためにある、その能力を現代に活かさねばなりません。
まず観光体験で訪れる外国の方が求めているのは何か、彼らの放つ凡ゆる疑問に対しての答えに回答出来なければなりません。個人への質問もたくさん受けます。(跡継ぎのことや生活費のことまでも!)
武道体験者希望者は単に強い人や戦闘能力の高い「サムライ」から何か習いたいのではないのです。サムライである生き方の「出方」つまり武道師範の生き様を確かめたいのです。その納得の上で兵法と精神性を学びます。

かつて昭和では政治に経済視点を持ち込める事業家+私鉄など地方経済圏の構築のできる政治家の両輪が高度経済成長を牽引しました。
平成では新技術や電子世界は発生したけど政治と経済の新しいつながりを作ることは出来なかった。(巨大資本による金融経済下ではやらなかった)
新元号下においては、専門職による低減型共済エコシステムが産みだされなければならない。国際的には経済圏の縮小が一旦は見られるでしょうが(注:コロナ禍で奇しくもその緊縮が外圧となった)、自律型の小規模クラスタが持ち寄りギルドを作ってたのしく稼ぐようになると世界はそれを真似するようになり日本に傾いてくるので差損や大資本による陳腐化が無くなっていく。

侍の流れを組む武道も率先してクリエイター(他の文化)の雛型を作るのです。個人由来の資本に限界があるのならば技術の流出がどうとか言わずにエンタメの力を借りなくてはなりません。互助ネットワークのレイヤーが幾重にも出来て付加価値を付け体力を補い合い全体の稼ぎを大きくするのがこの武道コンテンツ化によるエコシステムの特性です。

武道インバウンド動画
https://fb.watch/2Mi4rHTq87/


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