1章 マーケティングとは 022. モノづくりからコトづくりへ
市場の成熟により生産競争から価値競争へと移行するとつくり手もモノづくりからコトづくりへと変化していかなければならない。
コトづくりでは顧客に価値が伝わるようにすること、顧客に価値を正しく理解してもらうことが重要な要素となる。
日本企業の製品には価値があるのにそれが伝わっていないことが勿体ない。
こんにちは、マーケティングデザイナーの藤郷かつらです。
前回は、日本の製造業におけるマーケティング、というテーマについて述べた。
今回は、モノづくりからコトづくりへ、というテーマについて述べたい。
前話の最後に少しだけ触れた、モノとコトについて話をしていく。モノとは製品やサービスといった商品を意味し、コトとは価値および課題解決を意味する。
国や地域により、業界によりその段階はそれぞれ異なるものの、世界は生産競争から価値競争へと移行している。このような動きに対し、つくり手もモノづくりからコトづくりへと変化していかなければならない。
モノとコトという本題に入る前に、商品と製品という2つの語句について簡単に触れておきたい。似たような語句ではあるが、本稿では商品と製品という言葉をそれぞれ使い分けている。
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