９章 フレームワーク４P　 109. 顧客は過去と現在しか語らない

• プロダクトアウト、マーケットイン、また新製品の開発、既存製品の改良であっても、顧客の声を聴くことは必須。

• 顧客は過去と現在の話はしてくれるものの、未来の話は顧客からは出てこない。

• アイデアや試作品などを見せると顧客に未来を語ってもらうことが期待できる。

こんにちは、マーケティングデザイナーの藤郷かつらです。

前回は、プロダクトアウトとマーケットイン、というテーマについて述べた。

今回は、顧客は過去と現在しか語らない、というテーマについて述べたい。

製品戦略を検討するうえで、顧客の声に耳を傾けることは非常に重要である。

自社の製品だけでなく競合他社の製品も含めてどの製品をどのように利用しているのか、実際の製品の利用者である顧客と話をすることで、貴重な意見を得ることができる。

製品のつくり手なのだから自社の製品のことは自分がなんでも知っていると思って過信してはならない。自社の製品について顧客と話をすることで、つくり手であるあなたが知らない気づきを得ることができることだってある。