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4章 マーケティング序論  057. 三現主義という日本の企業文化


  • アメリカ人は抽出力に優れている一方で日本人は具体論に長けている。

  • 三現主義の三現とは現場・現実・現物という3つの現の頭文字をとったもので現場を重視する日本の企業文化。

  • 日本企業における現場思想は現場の人によって担われているため模倣したくても一朝一夕にはできない。



こんにちは、マーケティングデザイナーの藤郷かつらです。

前回は、米国企業のマーケティングというテーマについて述べた。

今回は、三現主義という日本の企業文化、というテーマについて述べたい。

マーケティング発祥の地であるアメリカ。そんな国の企業を相手に我々が同じマーケティングという手法を用いて競争することなどできるものだろうか。

にわか仕込みのマーケティングなど通用するのだろうか。我々はアメリカ人マーケターとどうやって伍して戦っていけばよいのだろうか。

彼らアメリカ人と我々日本人の違いを考えてみよう。そこになにか答えがあるかも知れない。

あくまで一般論だが、アメリカ人は抽出力に優れており全体感の把握を得意としている。彼らは理論先行型なところがあり、彼らの語る理屈は抽象論を中心としている。それが長所であり短所でもある。

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