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2章 マーケティングの課題  035. それでもみんなわかっていないマーケティング


  • アメリカは金融や保険など目に見えない商品を扱わせたら世界一。一方で、目に見えるモノをつくらせたら日本の右に出るものはいない。

  • 決してアメリカが得意としている土俵にノコノコ出て行って戦う必要性などなく我々は我々の得意なこと、やり方で勝負すればよいだけ。

  • モノの開発、生産を行なっているのは世界でも一部の国だけで、USM(Upstream Marketing)を経験できる機会に恵まれるマーケターは世界中でも限られている。



こんにちは、マーケティングデザイナーの藤郷かつらです。

前回は、マーケティングの弱点、というテーマについて述べた。

今回は、それでもみんなわかっていないマーケティング、というテーマについて述べたい。

ここまで読み進めていただいた方のなかには、いまからマーケティングを学ぶのは遅すぎるのではないか、と思った人もいるかもしれない。

1900年代初頭にアメリカで生まれたマーケティングを、100年以上経ったいま学ぶことは遅きに失していないだろうか、という疑いをもつのは当然のことだと思う。

アメリカや諸外国は日本よりもずいぶんと先に行ってしまっていて、彼らが得意としているものをいまさら我々が学んで意味があるのだろうか。彼らの土俵で戦おうとしても、彼らの優位は変わらないのではないだろうか、という疑問が湧いてきたかもしれない。

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