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4章 マーケティング序論  051. コトの時代がマーケティングの必要性を増大する


  • モノは商品、コトとは商品から導き出される顧客にとっての価値および課題に対する解決を指す。

  • 日本の製造業も製品を通じて得られる顧客にとっての価値や課題に対する解決を考えなければ今後存続することができなくなる。

  • 価値競争の時代は買い手市場であり企業として生き残るためには顧客に選ばれるように自身を際立たせる必要が出てくる。



こんにちは、マーケティングデザイナーの藤郷かつらです。

前章では、マーケティングを遂行するのに必要なスキルについて述べた。

この4章、マーケティング序論では、あなたがマーケティング理論を理解するにあたり、前提知識として知っておいてもらいたい事柄について説明を加える。続く5章からマーケティング理論の説明に入っていく。

マーケティング序論の第1話目である今回は、コトづくりの時代におけるマーケティングの必要性について述べたい。

モノづくりからコトづくりの時代へと移行すると、マーケティングの必要性は増大する。商品をあらわす言葉としてモノという概念に対して、コトという概念が語られるようになった。コトは新しい概念ということもあり、その定義は様々である。

思うに、モノとは商品のことであり、すなわち「製品とサービス」を指す。他方のコトとは「製品とサービスという商品から導き出される、顧客にとっての価値および課題に対する解決」を指す。

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