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かつて"推し"に燃えていたあなたに『ジョニーの子守唄』を聴いてほしい

Vtuberミライアカリさんの引退、モバマスのサービス終了など、一時代を築いたレジェンド達が最近終わりを迎えました。
令和の世において、誰もが”推し”という存在に燃えて、そして燃え尽きた経験があるのではないでしょうか。

私も推しVtuberの引退を見届けた経験や、推しVtuberが失踪してしまい止むなく推し活が終わってしまった経験、なんか嫌になって推しきれず途中離脱した経験、Vtuber以外だと声優アイドルユニットWake Up, Girls!をファイナルライブまで推し切った経験など多岐に渡りあります。

そんな一億総”推し活”時代に聴かれるべき楽曲があります。その音楽は今から40年以上も前、1978年にリリースされました。

その曲の名は『ジョニーの子守唄』

スポティファイとApple Musicのリンクも置いておきます。


この曲の歌詞に注目していきましょう。
まずは1番。

「束の間の淋しさをうずめるために
君の歌声を聞いていた
せまいホールの壁にもたれて
君の動きを追いかけていた
飛び散る汗と煙の中に
あの頃の俺がいた
オーオージョニー 君は今
オージョニー どこにいるのか」

『俺』が推しである『ジョニー』に燃えていた過去の描写です。
最後の「君は今 どこにいるのか」
沁みますね。

Vtuberさんが引退したらその後の消息を知ることはほぼないでしょう。
どこで、なにしてるんだろう。元気でやってるだろうか。
みんな一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか。あたしゃしょっちゅうだよ。

2番の歌詞も見ていきましょう。

「時間つぶしの店の片隅
ふと聞こえてきた君の唄
コーヒーカップを持つ手がふいに
ふるえ出したのが恥ずかしくて
子共が出来た今でさえ
あの頃は忘れない
オーオージョニー 君だけが
オージョニー 俺の思い出」

“あの頃”から月日を経て、自身を取り巻く環境も大きく変わった『俺』は再びジョニーの唄を耳にします。
完全にジョニーが過去のものになってしまっていますね。

「コーヒーカップを持つ手がふいに
ふるえ出したのが恥ずかしくて」


ここの歌詞が味わい深く感じます。
ジョニーの唄に夢中になっていた”あの頃”を思い出し、再び燃え上がっているのか。
少しひねた解釈になりますが、何かネガティブな思い出がジョニーもしくはジョニーの唄と強く結び付いているのか。
これは聴く人の経験によって、様々な感じ取り方がありそうですね。

そして間奏を経て、最後のサビです。

「風の噂で聞いたけど
君はまだ燃えていると
オーオージョニー それだけが
オージョニー ただ嬉しくて」

ジョニーと『俺』の道はもう交わることはないでしょう。
ただ、ジョニーは今もどこかで燃えている。
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あなたの『ジョニー』も、私の『ジョニー』も、今もどこかで燃えていますように。

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