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101年日記。【#101】

きのう物語は、昨日撮った写真一枚と、その日記です。

岡田悠さん主催の『超旅会談』で、旅の最高峰を極めた方々と、ご一緒させていただきました。南極から東京まで縦横無尽に地球を歩く岡田さん、世界の実情を知り尽くしたデイリーポータルZライターのSatoruさん、幾多の最果ての地を知る砂漠さん。さらに牧場からやって来たヤギ。まさに世界を全身で体感しながらも、大気圏を超えて遠い宇宙へ放り投げ出されたような1日でした。

感想を述べても、月並みな表現になると分かっていますが、今回のイベントはもう「メンバーがすごい!」という一言に尽きます。イベント当日も最高だったのですが、お打ち合わせの段階から、みなさん滅茶苦茶面白かった。アイデアの視点、ヤギの衛生対策、知識量の豊富さ、そしてあらゆる点において必ず「遊び心を忘れない」こと。遊び心こそ、旅における発見であり、困惑であり、経験だと、教えていただきました気がします。

だから、その過程を経て迎えた今日は、旅のごほうびのようで、すごく楽しかったです。みなさんのクセが強すぎるエピソードを聴きながら、観客の方々が笑っている様子を見て、「(やっぱりこの人たち、ぶっ飛んでますよね!すごすぎますよね!)」と、すごく安心しました。今回ご一緒させていただいて、すさまじい紀行エピソードを持っていることが、もはや当たり前なのか、とまるで思い込んでしまいそうでしたが、無事に解脱しました。

次はいつ、どこを旅してるかなぁ。日本かなぁ、世界かなぁ。岡田さんやSatoruさんのご年齢になったときに(砂漠さんの年齢は分からず…)、ぶっ飛んだ旅をしているかは分からなくとも、年齢に合った旅が、できているといいなぁ。ワクワクしています。どこか違う世界へ、自分を連れ出したいです。

旅とは、そういう定まった日常を引き剥がして、
どこか違う瞬間へと自分を連れていくこと。
そしてより鮮明になった日常へと、また回帰していくことだ
0メートルの旅』岡田悠さん著 より引用

そして、『きのう物語』は今日で最後になります。前日が100日目、今日が101日目。「101」を区切りにしたいと思っていたのは、「0歳から100歳までの方、つまり、101年分の日常を集めた写真集をつくりたい」からです。タイトルは『101年日記』。動機はさまざまな年齢の方と、お会いしたいと思ったことがきっかけです。なかなか人と会えない日々ですが、0歳から100歳までの方々の日常を知ることができたら、何か見えるような気がして。自分でそれらを集めた写真を見てみたくて。今年から少しずつ進めていますが、昨今の情勢下ですので、お伺いする予定だった場所も難しくなったり、様子を見ながら、いつ完成できるかなぁ、というところです。

さぁ、『きのう物語』と進んだ、101日分の燃料を蓄えて、またこれから、前に進みましょう。わたしは燃費が良いのか、悪いのか分からない車ですが、シフトはDのまま、しっかりとアクセルを踏みますよ!

ポカリスエットを買います。銭湯に入ります。元気になって、写真を撮ります。たくさん汗をかいて、ほっと笑顔になれる経験をみなさんと共有したいと思います。