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サプライチェーン管理のスタートアップでBizDev(事業開発)に挑戦する理由

はじめまして!2024年4月にResilire(レジリア)に入社した中野克己と申します。入社エントリーというやつを書いてみました。

私は、新卒でリクルートに入社し、約9年間、事業開発やPdMに従事した後、起業に挑戦し、失敗を経験しています。次の道を模索していた中、Resilireに出会い、Resilireで次の挑戦をしようと決意しました。

今回の記事では、私がなぜResilireへの入社を決めたのか、Resilireで挑戦したいことに関して書いています。Resilireに少しでも興味のある方や、似た経験をされている方に読んでいただき、少しでも参考になればと思います。

【プロフィール】
京都大学大学院修了後、2012年に株式会社リクルートに入社。旅行領域の事業開発やPdMに従事。2021年より株式会社デライト・ベンチャーズが運営するスタートアップスタジオに参加し、プログラム内で投資を受け、WebサイトのパーソナライズSaaSの立ち上げを推進(その後、事業撤退)。2024年4月より株式会社Resilireに入社



これまでのキャリア

まず、私のキャリアに関して紹介します。

自身を形成したリクルート時代

新卒で入ったリクルートでは、はじめは、じゃらんなどの旅行領域サービスの機能拡張やUX改善をPdM・Webディレクターとして担当しました。

その後、自身で宿泊施設向けSaaSを起案し、事業化を主導、リリース後は事業責任者としてグロースを推進するという経験をしました。

ゼロから事業を自分達の手で形づくり、想いを乗せたプロダクトが顧客に価値を届け、喜びの声をもらえる。大変なこと、苦しいことも多かったのですが、本当に夢中になり、熱中できた経験でした。

漠然といつか起業に挑戦したいと考えていたのですが、この経験により一層その想いは強くなりました。

その後、プロダクトデザイン組織のマネージャーに2年間従事した後、何をやるのか全く決めてなかったのですが、起業に挑戦すべく2021年にリクルートを退職しました。

リクルートは、優秀なメンバー、個々のWillを尊重したボトムアップな風土を持ち、次々と世の中に価値を生み出しており、今新卒に戻ってももう一度入りたいと思えるような最高の環境でした。

起業への挑戦と失敗

退職後しばらくして、独立系VCのデライト・ベンチャーズが運営しているVチャレという起業・事業創出プログラムへ参加しました。

課題探索、事業検証を何度も繰り返すも、なかなか芽が出ない期間が1年ほど続きましたが、検証の末、Webサイトのパーソナライズを支援するSaaS事業に対して、プログラム内で投資していただき、立ち上げを推進しました。

MVPを開発し、顧客に利用してもらう中で、効果を出せ、価値を感じてもらうこともできたのですが、同時に様々な論点・ハードルも見えてきました。

そして、色々と施策を講じたものの、結局、爆発的な成長は見込めないと判断し、事業撤退を決意しました(この辺りは様々な葛藤があったのですが、本題とはずれるので割愛します)

また、事業成長面以外にも、人生をかけて解決したい課題なのかという問いに即答できなかったことも事業撤退の大きな理由の一つです。

私が知る限り、うまく立ち上がっていく起業家には、課題や事業への圧倒的な熱量があります。

私には、どうしても解決したい課題、成し遂げたい世界があったわけではなく、なんとなく起業をしたいから入っており、無意識に自身が立ち上げやすい課題から入っていました。(なお、起業したいから入り、素晴らしい事業を生み、成功している方は多くいます。うまくいかなかったのすべて自身の実力・覚悟の不足です。)

(参考)ちなみに、私が参加したVチャレは、事業立ち上げ・検証スキームが高いレベルで体系化されており、実際に事業立ち上げ経験のある支援メンバーがビジネス、開発両面で揃っているプログラムです。
起業を視野に入れている方には、本気でおすすめできるプログラムなので、もしご興味ある方がいたらお気軽にお声がけください!

なぜResilireに入社を決めたのか

事業撤退後、今の延長で次に挑戦してもうまくいかないのではという考えもあり、転職も視野に入れる中、Resilireに出会いました。

会話を進める中で、自然とResilireで次の挑戦をしたいと思うようになっていました。大きくは以下の3点の理由です。

【理由①】 事業ポテンシャルと社会的意義の大きさ

モノの安定供給に関わる課題

Resilireでは、データでサプライチェーンをアップデートするというミッションのもと、サプライチェーンリスク管理SaaSを展開しています。

製造業を対象に「モノの安定供給」に関わる課題に向かっているのですが、メンバーと会話をする中で、その課題の大きさや、まだまだ解決が進んでない余白を強く感じました。

モノの安定供給のために、製造業では、Excelで数千行におよぶ複雑なサプライチェーン情報を管理したり、個社独自のシステムを構築したり、有事の際の影響調査を人海戦術で実施していたりと、大きな工数・コストが発生しています。そして、十分にやりきれていないケースも多く、そのプロセスには非効率性、低品質性が見られます。

さらには、サプライチェーンが寸断してしまった際に、適切な対応を取れないことでモノが止まると、莫大な逸失利益も発生してしまいます。

製造業と一口にいっても、医療品、化学、食品、自動車、電気機器など非常に幅広く、セクター横断でこの課題が共通なものであれば、非常に大きな課題だと思いました。

また、企業にとって経済合理的に解くべき課題という側面だけではありません。生活必需品が止まると消費者の生活に支障をきたし、医療品に至っては、命に関わる問題に発展します。さらに、安定供給のためには、サプライチェーン上の環境や人権問題にも向き合う必要もあります。これは非常に大きな社会的意義のある事業だとも感じました。

話は少しそれますが、私は2022年に子供が生まれたことをきっかけに、ものすごく漠然と日本や世界の未来について考えるようになりました。環境問題や日本の少子高齢化、円安問題など、未来を不安視する声を日頃から耳にします。

Resilireは、足元ではリスク管理に向き合っていますが、サプライチェーンに関わるデータを集積し、そのデータを基盤に、サプライチェーン全体をアップデートしていくことを目指します。

製造業のサプライチェーンを強固かつ最適な状態にすることは、人々の生活を支えることに直結します。製造業に強みのある日本において、日本を底上げできる事業になるのではないか、日本や世界の未来を明るくできる可能性があるのではないか、そう考えた時、その難易度は非常に高いものの、とてもワクワクしました。

起業を志し、課題を探索していた中で、なかなか人生をかけて向き合いたいと思える課題を見つけられなかったのですが、代表の津田やメンバーと会話し、Resilireを知っていくうちに、自身の中に今まで感じたことのない熱が芽生えてきました。

【理由②】 バリューへの共感と優秀なメンバー

Resilireの4つのバリュー

上記はResilireの羅針盤となる4つのバリューです。

これらは、リクルートで培われた自身の価値観やありたい姿に非常にマッチしており、Resilireのメンバーと会話する中で、皆がこのバリューを大事にし、体現しているように感じました。

また、メンバーが皆、職種に関わらず、足元だけでなく、多角的かつ中長期的な観点で事業に対して思考を巡らせていたり、事業や組織に対する熱量を感じられ、選考という短い時間の中でも、この優秀なメンバーと一緒に働きたいと思うようになりました。

また、それらは代表の津田からも強く感じることができました。スタートアップはどこまでいっても代表次第な側面があるかと思います。津田のつくる組織であれば、気持ちよく働ける、本質に向き合えるのではないかと思いました。

【理由③】 事業や組織の土台を形づくれるフェーズ

もともと起業を志していたのは、リクルート時代の事業立ち上げの経験から、自身の手で大きな価値を生む事業をつくりたい、そんな事業をつくれる組織をつくりたいと考えたのがきっかけです。

ただ、起業に挑戦して失敗する過程で、自身が代表としてそれらをつくることに絶対のこだわりはないのではないか、本気で向き合いたい課題であれば、全くのゼロからでなくとも、初期段階から関与できれば、自身のやりたいことは叶えられるのではないか、と思い始めていました。

Resilireは、既に一部のセクターで初期プロダクトが軌道に乗り始めているもものの、その土台はまだ盤石なものではなく、また、Resilireの目指す世界を考えるとまだまだ初期段階だと感じられました。

そして、優秀なメンバーが集まり、密度は濃いものの、組織もまだ10数名と初期段階であり、組織づくりという面でもやりたいことができると考えました。

Resilireで挑戦したいこと

Resilireの目指す姿

上述のように、Resilireは、一部のセクターで初期プロダクトが軌道に乗り始めているものの、セカンドターゲットとなるセクターはまだ探索中です。

また、データでサプライチェーンをアップデートしていくために、コンパウンドスタートアップ戦略を掲げていますが、正直に言うと、まだ初期プロダクトも盤石なものではないです。

私は、Resilireでは、BizDev(事業開発)を担当します。まさに、次のセクターの開拓や新たなプロダクトを立ち上げるために、顧客の課題に向き合い、新たな提供価値を生み出していくことがミッションとなります。

まずは、カスタマーサクセスを起点に、顧客にディープダイブして解像度を高め、本質的な課題やニーズを探索していきますが、新たな提供価値を生み出すためなら、何でもしていきます。

サプライチェーンの課題は、ホリゾンタルのように見えて、業務プロセスや課題の詳細は各セクター毎に異なるため、マルチバーティカルな感覚に近く、Resilireの目指す姿を踏まえると、事業開発の難易度は非常に高いですが、一方で、とてもやりがいがありワクワクしています。

サプライチェーン領域で新たな提供価値を生み出し、Resilireを製造業にとってmust haveなプロダクトに、日本や世界を底上げできるような事業へと成長させられるように挑戦していきます。

そして、それはとても個人の力でどうこうできるものではないため、それを実現できる組織や仕組みづくりにも挑戦したいと考えています。

最後に

色々な想いを書いていたら長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

まだ入社して数週間ですが、先の見えなさやカオスさを感じつつも、とても楽しく働けています。そして、あれ、これ人足りなくね?と早くも思ってます。

Resilireでは、積極的に仲間を募集中です!Resilireの向きあう課題や領域、サプライチェーン領域の事業開発など、少しでも興味があれば、お気軽にご連絡ください!カジュアルに話しましょうー!

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