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かつおぶしの缶詰#4

演劇とそれ以外の距離について

こんにちは。5月公演で息切れしていたのがぼちぼち復活してきました。今回は役者の緒方です。
今日は私にとって久しぶりに一息つける1日です。だから、肩の力を抜いて、演劇という的から少し外れた、自分との対話をぽやっと書き残していこうと思います。

研究、インターン、就活、バイト、趣味のKpopMV分析、一人暮らし…などの演劇以外の部分である生活と、演劇との距離を考える機会が最近多いです。こんなことを考えるのは、演劇が私にとって優先順位が低いからではなく、むしろ演劇が緒方の人生史の一部としてとても重要で、その持続可能性について常に検討しているからです。
この間のWSに参加してくださった方の中にも、一度は演劇を離れ就職したものの、演劇に関わっていく方法を模索している方がいてとても刺激を受けました。(岩下もよく演劇続けたいけど生活が…というようなことをよく言ってます。)

もう一人の主宰や他の座組みの構成員が演劇との将来の関わり方をどう考えているのかは知りませんが、私は演劇を専業化していくつもりはほぼ全くと言っていいほどありません。かつパラも演劇をがっつりやる劇団というよりは創作活動のプラットフォームとして残していこうと考えています。

こうして演劇以外のタスクをキャパるまで増やしているのは、演劇以外の自分も豊かでいたいという焦りがどこかにあるのだと思います。私自身が演劇だけを拠り所にして生きていった先に、自分で自分を肯定できるような未来があるとあまり思えないのです。(あくまで自分自身の話で、演劇を一生懸命やっている他の人のことは何でもいいと思います。)こんなふうに0か1かでまず考える私は真面目すぎるのでしょうか?

ミクロな視点では演劇以外のタスクに忙殺されしかもコロナ禍の今、そしてマクロな視点では今後の人生のなかで、数多ある表現の中であえて舞台を続けていく意味はなんでしょうか。

公式の文章であるここに書いていくのが適切なのか、覚悟が決まらずに、自信が自分の中の何に駆り立てられてこんなに演劇をやっていかなくちゃならないと考えているのかうまく言語化できません。でも、やらなくちゃと思っている間は、駆り立てられるままに全力を注いでいたい。
そのために、今の副業生活を利用しながら、演劇とそれ以外の距離をはかりつつ大学院生ライフを過ごしていきたいと思っています。

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