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浪人生活日記〜写真は時間を切り取るのか〜

カメラはシャッターを切った瞬間、写真という媒体に風景と時間を切り取る。だが私は、この事象に少し疑問を抱いてしまった。



写真は静止画であり、ハリーポッターの日韓予言者新聞のように切り取られた世界が動き出すわけでもない。風景を切り取るという作業自体は納得がいくが、時間を切り取るとは何だ?スマホで撮れば、情報としてその写真が何時に撮られたかがのこり、写真の隅に数字で印字することだってできる。だがそれはあくまで数字で示した情報であり、写真自体からその風景の時間を予測することは難しい(太陽がどうの、空がどうのとかいう話ではない)。



時間という言葉の定義は、「時の流れのある一瞬の時刻」、あるいは、「ある時刻とある時刻の間の長さ」である。後者の1フレームを切り取るという意味なら成立し得るが、前者はそれが成立するのだろうか?


時刻自体が時計を媒介することで正確に理解することができるのに、写真の中にはそれが無いものには○年△月◽︎日×時◇秒を切り取ったということが成立しないのでは無いだろうか。

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