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キリスト教徒の西欧白人の深層心理とその矛盾【キリスト教とローマ帝国】

以下では、俺は西欧白人の深層心理について述べる。ただし、下記は俺の憶測であり、西欧白人が本当に何を考えているのかは彼らにしかわからない。西欧白人の基本的な心理は反キリスト教(反セム人)、反政府(反ローマ、反国家)であるように思えてならない。

西欧白人の自己(identity)

儒教系統の認識 西欧白人の自己には、ローマ文明とキリスト教がある。

上記は西欧白人の深層心理を憶測するうえで非常に重要であるように思える。前者は文明的な自己に近く、後者は宗教的な自己である。西欧白人にとって、自分とは”ローマ人”である自分、そしてキリスト教徒である自分である。西欧白人の自己は二重構造である。

二重構造 西欧白人の自己=ローマ文明+キリスト教

実際、ローマ人のY染色体ハプログループはR1b系統であり、それは現代西欧白人のY染色体ハプログループと一致している。だから、ローマを作ったのは、R1bという父なる神と言えるだろう。ただし、ローマ人の核ゲノムは地中海人的であった可能性がある。

歴史的には、西欧白人のもともとの自己は古代ローマ人に近いものであっただろう。あれが西欧白人の本当の姿に近い。しかし、ローマ帝国はキリスト教に敗北した結果、西欧白人やローマ人の自己はキリスト教徒になってしまった。その結果、西欧白人は自己矛盾をその内部に抱えることになった。

西欧政府とローマ

儒教系統の認識 ローマ帝国はキリスト教徒を迫害した。

西欧白人はキリスト教徒である。だから、彼らはキリスト教徒を迫害したローマ帝国を宗教的に憎悪する。しかし、ローマ帝国は彼らにとって彼ら自身、つまり彼らの自己であり、それを憎悪することは自己否定になり、難しい。

そこで、キリスト教徒の西欧白人は国家を統治する政府を代わりに憎悪する。または、彼らは国家それ自体を代わりに憎悪する。西欧白人の反政府運動には、このような深層心理があるかもしれない。

その一方で、彼らはローマ文明やギリシア文明を崇拝する。そうすることによって、キリスト教徒の西欧白人は彼らの自己であるローマを否定せずにいられる。なぜなら、ローマ文明でなく、愚かなローマ”政府”が彼らを迫害しただけである。

「ローマは愚かでなかった。しかし、ローマ政府は愚かであった。だから、政府は自分たちキリスト教徒を迫害したのだ。」

キリスト教とローマ

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